【日本映画】「七つの会議〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】東京都内の中堅メーカー 東京建電を舞台にした企業ドラマ。主人公の八角民夫は、営業1課でぐうたら係長を過ごしている。営業一課課長 坂戸から叱責されるが、逆にパワハラで左遷されてしまう。

七つの会議

難しそうな会社物語ですが、実は誰にでもわかりやすくできているエンタテイメントな映画

・福澤克雄監督はTVドラマで多数のヒット作に関わり、特に『半沢直樹』をはじめとして、原作のドラマを制作していて、いずれも評価の高い内容で知られています。

・また、福沢諭吉の玄孫でもあります。

・野村萬斎は、能楽狂言方和泉流野村万蔵家の名跡として二世の狂言師です。なお、シン・ゴジラでのゴジラの動きは、野村萬斎の動きをモーションキャプチャーしています。

・物語は、「半沢直樹」シリーズなどで知られる作家・池井戸潤の小説を原作にしたミステリードラマ。

・企業内で役に立たない係長と、上層部のパワハラまがいの実力主義の押し付けの横行の中、その中で企業不正を糾弾しようとするが、その秘密を探ろうとすると、なぜか左遷や出向の憂き目にあってしまうという内容。

・序盤は、企業群像劇でもあり、多数の登場人物が出てきます。ところが、説明とキャラクター付けが明確なので、物語を見失うことなく、観続けることができます。

・コレは過去の池井戸作品でも理解されやすく製作されており、原作の情報の整理の仕方が優れているからこそまとまっているところになるかと思います。

・序盤では、グータラ社員の八角が中心となり、彼の行動の謎を追いかける展開で、多数のキャラクターを動かしながらも、ミニマムなところに集約しているので、中盤までの展開ですっかりとこの映画の構造に取り込まれるようにできています。

・野村萬斎の演じる八角の言動も、スカッとするようなところが数多くあり、まさしく池井戸原作の気持ちよさを描き切っています。

・中盤からはその言動の真意が明かされ、モヤのかかっていた景色が晴れ渡って行くような展開の気持ちよさもあります。

・最終的にラスボスと裏ボスが出てきて理屈だけでは筋の通せないところも出てきますが、コレもまた池井戸テイスト。

・スカッとしないようなところもありますが、会社組織を描いた作品として、こういう要素がなければリアリティに欠けてしまうのでしょう。

・リアリティを追求した物語かと言えば、必ずしもそうではないのですが、創作物語としてのケレン味が、しっかりと用意されているので、ツッコミどころをうまくかわしながら物語の着地点を用意できているところは安心の池井戸映画であると言えます。

・難しそうな会社物語ですが、実は誰にでもわかりやすくできているエンタテイメントな映画です。

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