【洋画】「アルゴ〔2012〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】ベン・アフレック//ヴィクター・ガーバー/テイト・ドノヴァン
【個人的評価】

【あらすじ】1979年にイラン革命が起こり、反米のデモ隊がテヘランのアメリカ大使館を占拠する。その直前に大使館を脱出したアメリカ大使館員が6名いた。CIAのトニーは6人を国外へ脱出させるため、「アルゴ」という架空の映画を企画し撮影班となりイランに潜入し彼らを脱出させる作戦を立てる。

アルゴ (字幕/吹替)

深く考えずに娯楽として観る分には良作ですが、あまり深く考えると、落ち込むかもしれないのでご注意

・第85回アカデミー作品賞受賞作品。

・監督のベンアフレックは、1997年の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」での脚本賞受賞をきっかけに映画製作にも本格的携わり、監督3作品目にして栄誉を獲得した。

・一時期はキャリアが低迷した時期もありましたが、見事なまでに復活をしました。

・作品はというと、非常に堅い演出ながらも、難解な要素は少なく、情勢がわからなくとも、革命後の混乱がとても繊細に描かれている。

・巧いところは、目的が明確なだけに、いかにして脱出するかという点に集約されているところ。

・かなり無茶なでっち上げをいかに本物らしく見せるかという点に焦点があり、脱出劇を最後まで飽きさせない。

・特に空港までたどり着いた時の些細なトラブルからの脱出には、良質なサスペンス映画として素晴らしく、用意周到だった作戦が失敗に終わるかもしれないというハラハラ感は絶品です。

・この映画は実話をベースとしたストーリーですが、多少改変はあるにせよ、実際にこのような作戦が行われた背景というのは目の付け所がすばらしい。

・これもまた、実際に自分がこの境遇に置かれたらと思うと、とても過酷な状況ではあり、特に偽名を用いる際に偽名となる人の人生を全て暗記するなど死の瀬戸際を感じさせる演出には見ている側ですら、神経が細る。

・深く考えずに娯楽として観る分には良作ですが、あまり深く考えると、落ち込むかもしれないのでご注意を。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です