【洋画】「マッドマックス 怒りのデス・ロード〔2015〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ヒュー・キース・バーン
【個人的評価】

【あらすじ】核戦争後の世界が舞台。元警官の主人公マックスは、秩序のない、暴力と狂気の世界の中で生き延びる。

マッドマックス 怒りのデス・ロード (字幕/吹替)

砂嵐の中を改造車で疾走するシーンの恐ろしくも美しい映像

マッドマックスは、 1981年の1作目から4作品が製作され、今回は前作「マッドマックス サンダードーム」から27年ぶりに制作された映画。

・え、27年ってものすごく間が空いていて、作風も内容も全然変わっちゃうのじゃないか?

・という心配とは裏腹に、主人公をメルギブソンからトムハーディにバトンタッチさせて、見事な作品として蘇らせています。

・なにより、監督自体が2015年の時点で70歳。70歳でもこの野心の詰まった狂気の世界を描くということが驚異的。

・マッドマックスといえば、インターセプターという自動車で派手なカーアクションをみせるアクション映画。

・絶対何人か死んでるようなとんでもないカーアクションは、未だにどうやって撮ったのか理解ができない。

・そのくらいにド派手な改造車同士が激突し、粉砕する。

・今作もさらに過去作品を上回るとんでもないアクションを繰り広げる。

・その前に、この映画は「北斗の拳」などの核戦争後の世紀末の退廃した世界観の開祖のようなもの。

・序盤の白塗りの集団から追われるなど、狂気に満ちた世界で壮絶な闘いの渦に落とされる。

・水も食料もない世界で、権力者だけが飢えから逃れ、支配者として君臨している。

・全ては力だけが生き残る術となり、欲望のままに征服をしていく。

・主人公マックスも一時は、イモータンジョーに捕まり、奴隷よりもひどいあつかいを受ける。

・まず並大抵な神経では生きていけない。

・語りたいことは多くありますが、とりあえず見所は、狂気の世界に落とされる序盤。

・そして砂嵐の中を改造車で疾走するシーンの恐ろしくも美しい映像。

・そして最後のとんでもないカーアクション。

・勝ち目がないという絶望感が常につきまとう中を、どうやって走っているかもわからないくらいの改造車が粉砕と激突を繰り返し、絶対撮影中に人が死んでいるようなアクションを見せつけられる。

・70歳の巨匠がデビューをした「マッドマックス」。いつまでもマッドマックスな人でいてほしい。そんな気がする。

・とはいえ、子豚がかわいい「ベイブ」、ペンギンのハートフルCGアニメ「ハッピーフィート」も作っているのも、ジョージ・ミラーの狂気でである。


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