【洋画】「女王陛下のお気に入り〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】18世紀のイングランドの王室が舞台。女王アンに仕えるレディ・サラは、病弱で気まぐれなアンを動かして絶大な地位を持っていた。幼馴染の主人公 アビゲイルは、没落貴族ながらレディ・サラの計らいで侍女として王室に仕えることになる。アビゲイルは、戦争による駆け引きで、再び貴族と返り咲くことをうかがっていた。

女王陛下のお気に入り (字幕/吹替)

観るときの気分によって見方の変わる怪作

・ヨルゴス・ランティモス監督は、「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で独特の世界観を描くギリシャの監督です。

・2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査員グランプリを受賞しています。

・第91回アカデミー賞でも作品賞を含む9部門10ノミネートをされ、女王アンを演じたオリビア・コールマンは主演女優賞を受賞しています。

・前作前々作と個人的にはツボな映画だけに期待も高く、贔屓目に見ても良作だった気がします。

・物語は、王女アンを中心に2人の侍女が地位と愛情を奪い合うお話で、「女性って怖い」という要素が垣間見られます。

・こだわりのあるカメラワークも特長で、前2作と比べると、物語の突飛性は薄いのですが、地味ながらも、独特の世界観を作り上げています。

・一見するとものすごく建前でそれぞれが関わり合いを持っていますが、実際には裏で本音が渦巻き、ちょっと人間不信にもなりそうにもなります。

・そんな状況ながらもアン女王の空気を読んでそうで読んでないような振る舞いが見事で、侍従するのには、並大抵な振る舞いでは見透かされてしまうような奥深さを感じます。

・ユーモアを込めた作品に作られているようですが、あまりユーモアを感じるほど心の余裕が持てず、ちょっと失敗した鑑賞でしたが、観るときの気分によって見方の変わる怪作なのではと思います。


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