【洋画】「永遠に僕のもの〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】1971年のブエノスアイレスが舞台。主人公 カルリートスは、他人の持っているものを欲しがる性格から、窃盗が天職であると気づき、日々窃盗を行っています。ある日、学校で出会ったラモンという青年と意気投合し、2人は窃盗を繰り返すが、ひょんなことから殺人を犯してしまい、それからの犯罪行為がエスカレートしていく。

永遠に僕のもの(字幕版)

カルリートスが求めたものはが結局何だったのかは、ぼんやりと描かれており、明確には示されていないぶん、その要素が本作の魅力

・ルイス・オルテガ監督は、アルゼンチンの映画監督で、2002年「Black Box」で長編映画監督デビューしています。その後もアルゼンチンを基盤として映画製作を行っており、本作は4作目の監督作品となります。

・ロレンソ・フェロは、子役として活躍後、2019年「永遠に僕のもの」で映画初出演にして主演を演じ、ハバナ映画祭で主演男優賞を受賞しています。ラップシンガーとしても活躍しており、今後の活躍が期待できる俳優です。

・本作の制作には、『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』で知られる、監督が関わっています。

・物語は、窃盗を日常として生活している主人公が、とある青年と出会い、窃盗を繰り返していくうちに、引き返せないほどの運命をたどっていくストーリーです。

・序盤から屋敷に潜入するシーンがありますが、タイトルが出るシーンまでの雰囲気が結構良く、一人で踊りだしてタイトルが出るところまで、独特な雰囲気があります。

・これは、多少伏線にもなっているので、タイトルの出るまでの行動までしっかりと見ておくほうが良いです。

・本作は実話という点もありますが、多分脚色はされていると思われます。

・徐々に主人公がクズっぽいうところが描かれはじめ、学校にあまり行かない点や、見た目の雰囲気とは裏腹に、粗野なところがあったりしますが、それがむしろ魅力なのかもしれません。

・ラモンとカルリートスの出会いは、ありがちなパターンでもあり、いざこざの後に芽生える仲というところがあります。

・惹かれていく理由が希薄ではありますが、ボーイズラブ要素があるような無いような、絶妙なところがあります。

・検問からのラモンの事情聴取となり、その際に走れメロスのような感じで、ラモンの代わりに身分証を取りに行くことになりますが、その際のカルリートスの行動はちょっとモヤモヤします。

・が、このモヤモヤする根拠が分かりにくい行動が後々の伏線となっているような気もします。

・中盤過ぎに、カルリートスとラモンのドライブからのとある事件が起こりますが、この演出はちょっと興味深いです。

・ベッドから起きるカルリートスの映像がちょっと変です。寝ている状態の体の写り方で、起き上がるので、カメラワークがちょっと不思議な印象があります。

・終盤まで観たとしても、やはり物語の全体像としての、カルリートスの行動はあまり理解できないところもありますが、ボーイズラブでもなく、クライムものでもなく、青春モノでもないという点で、本作の独特なところがあります。

・終盤の演出はひとクセあり、直前までのカルリートスの行動は、本作の円環構造になっているとも考えられます。

・カルリートスが求めたものはが結局何だったのかは、ぼんやりと描かれており、明確には示されていないぶん、その要素が本作の魅力となっているとも言えます。

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