【日本映画】「人魚の眠る家〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】夫婦仲が悪く夫が浮気をしていた和昌と薫子と瑞穂の三人家族でしたが、娘が私立小学校の受験が終わったら、離婚する予定でした。しかしプールでの事故で脳死状態となり、医者から臓器移植の提案を受ける。死んでしまったいると思えない薫子は、その決断に悩む。

人魚の眠る家

人魚の眠る家

篠原涼子, 西島秀俊, 坂口健太郎, 川栄李奈, 山口紗弥加, 田中哲司, 田中泯, 松坂慶子
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観る人を選ぶというわけではなく、観る側の意識に問う作品

・堤幸彦監督は、TVドラマで活躍していた監督で、「池袋ウェストゲートパーク」「トリック」で有名です。

・映画監督としても「20世紀少年」「金田一少年の事件簿」など、謎解きモノの作品を独特の映像で制作しています。

・原作は、東野圭吾の小説で2015年に発表されています。デビュー30周年を記念して執筆され、東野ミステリーの集大成とも言われています。

・主演の篠原涼子は、アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」に所属後、ソロとして「愛しさと切なさと心強さと」でヒット曲を送り出し、バラエティ番組や女優業として活躍しています。

・物語は、三人家族に起こった悲劇のストーリーです。

・「愛する人が昏睡状態になってしまったら?」「自分の仕事で救えるのだとしたら?」「家族の人生を決断しなければならないとしたら?」という重いテーマとなっています。

・プールで溺れてしまった娘が脳死状態となり、手を尽くしますが、回復の見込みがない状況が序盤から描かれ、重い空気がずっと流れている印象です。

・堤幸彦監督作品ながら、正統派な演出で作られているのか、画面的には少々退屈です。

・物語の本筋は、家族をどう捉えるかにあって、脳死状態の子でも、家族である以上、同判断するのか。

・ここの部分は想像でしかなく、「身内に脳死状態の子がいたら・・・」というのはわかる。

・わかるのですが、その想像は必要な想像かどうかなのかであり、特に子供がいるかいないかだけでも大きく変わってしまう。

・観る人を選ぶというわけではなく、観る側の意識に問う作品なので、受け身で観る作品ではありません。

・その部分を理解した上で鑑賞すると良い作品です。

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