【アニメ】「言の葉の庭〔2013〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原作】新海誠
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】靴職人を目指す高校生のタカオが、主人公。庭園で靴のデザインを考えていたときに、昼間からビールを飲んでいる女性 ユキノと出会う。彼女は「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」という万葉集の短歌の言葉を残す。以降、雨の日の午後に、この場所での交流が始まる。

言の葉の庭

「2人とも歩く練習をしていた」のだと回想するシーンがあり、このセリフがすべてを構成

・新海誠監督の5作目の劇場用アニメ映画。

・今回は「恋の物語」となっており、万葉集を引用した内容ともなっている。

・雨が重要な要素でもあり、監督自身は、雨が第三のキャラクターとも発言している。

・このようなこともあり、テーマ曲は、大江千里作詞作曲の「Rain」のカバー曲が採用されていて、秦基博が歌っています。

・曲のアレンジもよく、もともとの曲自体が名曲であったと再認識できる仕上がりです。

・長編アニメと言うことですが、実際には46分という時間であり、意外とさらっと観られます。

・主人公の高校生視点で描かれるので、女性側の視点と考えが見えないところが、毎度毎度の新海誠作品で、男性視点の女性に対するあこがれや空想が入り混じっています。

・この部分をどのように受け取るかで、本作の評価が変わりますが、個人的にはあまり評価のできないところではあります。

・結論としては、想像上のユキノの考えに始終しているところがあり、ラストのセリフにしても、心情の吐露にはどうも腑に落ちないようなところがあります。

・状況的に言わざるを得ないというところが気になる点であり、何度見てもしっくりしないところがあります。

・美術面については、背景や風景の書き込みは恐ろしく実写な印象もありますが、画像処理の賜物でもあり、凄い美術背景ではありますが、それが物語となんの一致もしないところは残念です。

・ラストに、「2人とも歩く練習をしていた」のだと回想するシーンがあり、このセリフがすべてを構成しているわけですが、結局のところ、男性視点からの主観であり、必ずしもお互いがこの感覚を持っていたのかは非常にもやもやする点ではあります。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です