【洋画】「髪結いの亭主 〔1990〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】

【個人的評価】

【あらすじ】主人公アントワーヌは、石鹸の良い香りのする理容室に通い、髪結いを将来の嫁にすると決めた。中年になり、知人から譲り受けたサロンで、マチルドに出会い、求婚をする。その後、アントワーヌとマチルドの生活が始まる。

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まさしく女性なら理解できる、そんな要素を込めた映画

・パトリス・ルコント監督は、フランスの映画監督で、本作を制作するまで、多数の映画を制作しており、コメディ調の映画が多かった中、ラブストーリーという方向転換がヒットして有名になった監督です。

・主人公は中年のアントワーヌですが、パッと見は普通のおじさん。

・そして、そこはかとなくエロスがありつつも、露骨ではないそんなフワッとした物語ですが、核心はそのフワッとした部分に込められてもいます。

・日々訪れるさまざまなお客、そして、突然踊りを踊りだしたりもする。いつまでも続いていくような店内の物語の積み重ねがここ映画の重要なところ。

・そして最後にその流れを突然断ち切るような唐突さ。

・でもこれは唐突なわけではなく、アントワーヌ目線ではなく、マチルド目線で考えると、唐突でもなんでもないことに気がつきます。

・アントワーヌが主人公だけに、男性目線で映画を鑑賞しがちですが、女性目線で観ると、この映画の構造にはとてもものすごい思惑が張り巡らされているとも思えてきます。

・ここ映画が女性にも感銘を与えているのはこう言ったところでもあるかもしれません。

・女性の気持ちは複雑だ。ともよく言われていますが、まさしく女性なら理解できる、そんな要素を込めた映画かもしれません。

・「ひとつだけ約束して。愛してるふりは絶対しないで」

・このセリフが、直接的な言葉でもありながら、この言葉の奥にもまだ気持ちが残されていることに気がつける男性がモテたりするのかなぁと思うところ。

・とある漫画を引用すると、「最初に林檎が3個あります。あと2個林檎を買ったらいくつになるでしょう」の答えが「どこでリンゴを買ったのか、そしてあとの2個を一緒に買いに行って欲しい」というとても難易度の高い答えを導き出せるかが、この映画にもあるのかもしれません。(※このセリフの漫画が世に出るもっと前に「髪結いの亭主」は制作されています。)

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