【洋画】「ビューティフル・デイ〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/アレックス・マネット
【個人的評価】

【あらすじ】主人公ジョーは退役軍人として、FBIの捜査官をしています。PTSDと鎮痛剤の依存で辞職をしてしまいますが、探偵稼業のようなことでニューヨークで生計を立てていました。ある日、上院議員の娘の救出を依頼されたことで、ジョーの生活が変わり始める。

心に突き刺さる映画

「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督の作品。女性監督ではありますが、大胆な演出と繊細な描写で評価の高い監督です。

第70回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞をダブル受賞したクライムスリラー映画。

」のジョニー・グリーンウッドが、音楽を手がけています。

子役時代は「リーフ・フェニックス」の芸名で、兄が「故リバー・フェニックス」でもあるホアキン・フェニックスが主演。

ストーリーは、設定を見ていると「タクシードライバー」のような雰囲気ですが、演出面ではやはり独創的であり、観る人にさまざまな解釈を与えます。

特長的なのは、映像の浮遊感ともいうべき幻想的な印象を受ける画面構成と卓越した色彩描写、そしてあっさりと描写をカットしてしまう演出力です。

まるで、映画やデヴィッドリンチ映画を観ているかのような説明の無さがあります。その説明をしない手法が破綻することなく物語が成立している展開は見事としか言いようがありません。

時間軸すらも無視してしまう展開もありますが、説明不足のフラストレーションもなく、この監督の狙いを読み取ることができるので、集中して観ることをオススメします。

多くのことを語らない物語ですが、ラストではこの題名の意味が痛烈に心に残る着地点も見事にハマっています。まるでパズルの最後のピースが埋まるかのように結末を迎えます。

難解な映画とも受け取られそうですが、物語はいたってシンプルな内容です。

心に突き刺さる映画です。


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