【洋画】「オデッセイ〔2015〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ショーン・ビーン
【個人的評価】

【あらすじ】火星への有人探査計画であるアレス3に、主人公の宇宙飛行士マーク・ワトニーが参加する。火星で大砂嵐に巻き込まれ撤退を余儀なくされるが、不運にもマークは火星に取り残されてしまう。残された物資で過酷な火星で救助を待つ。 

オデッセイ (字幕/吹替)

あきらめない強さを丁寧に描いた稀に見る傑作SF映画

・火星探査で不運にも一人火星に取り残されたマークの話。

・大気もなければ、食料も水もない。そんな過酷な惑星に一人取り残された絶望感は、想像もしたくないことでもあります。

・しかし、わずかに残された物資を活用し、生き残る方法を苦心する主人公のメンタルはとてつもなくタフに思います。

・住居を作り、食料も作る。今までのSF映画では、このようなアプローチの作品は少なかったと思います。

・意外と電気に関しては、太陽光発電で賄えるということで、電気をには困らないというところは、絶望だけでない安心感がありました。

・また、活躍するGoProカメラは、ちょっと欲しくなるほどでした。

・水を作ることですら、通常には行えないことを、電気分解を応用して見事に作り上げます。

・さらに、食料を火星で作る。しかもジャガイモを。これだけのことなのに、火星という環境ではとても過酷なこととして描かれます。

・使用する土ですらそのままでは使えず、クルーが残した排泄物を元に畑を作り上げるところは、主人公が植物学者という設定が大いに生かされます。

・この成功譚はとても面白く作られています。

・次の火星のミッションまでは4年かかるという時間的過酷さが絶望感を煽りますが、通信設備をも修理して、地球との壮大な距離を乗り越えるコミュニケーションを確立するシーンもとても丁寧で興味深く作り上げられています。

・途中、住居が破壊されてしまうという災難も起こり、たった一人で地球より遠く離れた地で孤独に生き抜く様は、とても悲観的にも感じられますが、この映画はまさしく逆で、主人公のメンタルのポジティブさに感動すら覚えます。

・決して悲しい話ではなく、あきらめない強さを丁寧に描いた稀に見る傑作SF映画に思います。


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