【今週公開の新作映画】『八月の声を運ぶ男』2026年8月21日公開情報と私感

作品紹介

【監督】柴田岳志
【脚本】池端俊策
【出演】本木雅弘/石橋静河/伊東蒼/尾野真千子/田中哲司/阿部サダヲ

【あらすじ】1972年の日本。長崎の放送局を退職したジャーナリスト・辻原保は、重い録音機材を携えて日本全国を渡り歩き、被爆者の声を集め続けていた。そんな中、辻原は被爆者・九野和平と出会い、その「声」に強く心を揺さぶられていく。原爆投下から数十年が経った後も消えることのない戦争の記憶をめぐる、ふたりの男の出会いを描いた、実話に基づく物語です。

公式サイト

八月の声を運ぶ男

「過去の出来事を記録すること」にどのような意味があるのかを考えさせる作品になっているのではないかと

柴田岳志監督は、1982年にNHKへ入局し、『坂の上の雲』『平清盛』『透明なゆりかご』『今ここにある危機とぼくの好感度について』『お別れホスピタル』など、さまざまなジャンルのドラマを手掛けてきたおり、2024年にはフリーとして活動しています。

本木雅弘は、1991年「シコふんじゃった」で評価され、様々な役どころを器用にこなす役者ですが、それ以前はアイドルグループ「シブがき隊」のメンバーでした。

石橋静河は、父が石橋凌であり、バレエ留学中に演劇の面白さに感銘をうけ、俳優を志します。2017年『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』での演技で評価を得て、その後、様々な作品に出演しています。特技は英会話とダンス、趣味はギターです。

物語は、放送局を退職したジャーナリストが、被爆者の取材をしていくうちにとある男性と出会いその声に感銘を受けていくストーリーです。

本作の原案となっているのは、ジャーナリスト・伊藤明彦の『未来からの遺言―ある被爆者体験の伝記』で、伊藤明彦は1000人を超える被爆者の体験を聴き、その証言を録音して残した人物で、本作はその実話をもとに制作されています。

本作は単純に「戦争の悲惨さ」を描くだけの作品ではなく、記憶をどう残し、誰が次の世代へ伝えていくのかという部分が大きなテーマになっているようです。

1972年という高度経済成長期が舞台になっており、日本が豊かさを追い求めていた時代に、あえて被爆者の声を集め続ける辻原の姿を描くことで、「過去の出来事を記録すること」にどのような意味があるのかを考えさせる作品になっているのではないかと思います。

2025年にNHKで放送されたドラマ版は、橋田賞やギャラクシー賞月間賞、放送文化基金賞などを受賞しており、作品そのものに対する評価も高いものとなっています。今回の映画版では、ドラマ版には含まれていなかったシーンを追加し、登場人物たちの内面をより深く描いているようです。

予告編

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