【日本映画】「新宿パンチ〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 道場方正は、親譲りの天然パーマでパンチパーマのような髪型。当然モテる訳もなく、童貞でフラれた人数は100人。そんな方正は、新宿歌舞伎町でスカウトマンとして働き始めるが、スカウト同士の熾烈な争いに巻き込まれていく。

新宿パンチ

新宿パンチ

小澤廉, 吉倉あおい, 毎熊克哉, 宮崎秋人, 矢柴俊博
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最後のオチはコントのようなところですが、意外と序盤のことを覚えていないとちょっとピンとこないところもあります

・城定秀夫監督は、ピンク映画やオリジナルビデオで助監督を務め、2003年『味見したい人妻たち』で映画監督デビューその後もピンク映画のみならず、多彩な作品を送り出している監督です。

・小澤廉は、2013年『仮面ライダー鎧武/ガイム』のラット役でテレビドラマ初出演後、2018年より情報バラエティ番組『PON!』で、お天気お兄さんとしてレギュラー出演しています。

・毎熊克哉は、3歳の時に見た映画『E.T.』で映画作りに関心を持ち、映画監督を目指していたが、自ら演じたほうが、思い描いた芝居が伝わると、役者に転身、以降多数の映画賞に関わり、「遅咲きの新人」として注目されています。

・個人的にも、役柄を超えた不器用さ加減のにじみ出ている感じがツボでもあり、要所要所で出演しているこのいぶし銀以上の何かがあるところに気になる役者ではあります。

・物語は、天然パーマのモテない主人公が、その生まれついての見かけから、スカウトマンとなり、歌舞伎町で様々なトラブルに巻き込まれながらも、生き抜いていくストーリー。

・序盤は、コメディ要素もあり、なぜパンチパーマなのかが描かれ、その上で新宿に上京をし、自身の進路の筋道が描かれます。

・主人公 方正がモテないというところはありますが、あまりイヤミのないキャラクターでもあり、そういう意味では好感が持てます。

・ある意味「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」の主人公 東方仗助のような印象でもあり、なんにも知らないながらも、実直な意思があるところが良いのかもしれません。

・歌舞伎町の裏社会も多少描かれているところもありますが、主題としては、ラプコメディなサクセスストーリーと言い表すのがよく、それほど裏社会モノではありません。

・中盤から登場の高岡タカシ役の毎熊克哉が良く、本作では、過去出演作品と比べ、表情は豊かなところがあります。

・終盤では、笑うシーンもあり、毎熊克哉の新境地とも個人的には感じてしまいますが、基本的にはいつもの毎熊克哉であり、どこかしら存在感を出しながらも、どこかしら突き抜けそうで突き抜けない感が魅力かと思います。

・もう一つ、事務所の社長(?)のキャラクターもよく、「俺の目ぇ見て言えぇ」というセリフについては、ルーチンギャグのようでもあり、なかなかポイントが良いです。

・適度に世間の話題となる「クスリ」問題にも触れており、ガールズバーやキャバクラで働くひとのメンタルを考えると、抜け出せなくなってきてしまうのもわからなくはないです。

・目先のことで進路を選んでいるところでもあるので、自己責任でもあり、本来、この業界すべてのことに言えてしまうのですが、こういう仕事があるのは事実でもあり、この部分のコメディを含めて描いている手腕には気楽に観られる良い点ではあると思います。

・多少「新宿スワン」と近しい印象もありますが、こちらは1作目は良かったのですが、2作目は徐々に規模の広がってしまうので、あまり面白さがなくなってしまったところは感じます。

・やはり、何も知らないところから「HOW TO」要素があるところが良かったのかと思います。

・最後のオチはコントのようなところですが、意外と序盤のことを覚えていないとちょっとピンとこないところもあります。このへんの空回り感もいい意味でいい感じです。

・サラッと見られる93分の作品ですので、まずは、気軽に観始めると良いかと思います。

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