【洋画】「コックと泥棒、その妻と愛人〔1989〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【音楽】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】大泥棒 アルバート は自ら経営するレストラン「ル・オランデ」で、グルメを主張するも味のことはあまりわからず、身勝手で粗暴な経営をしていました。レストランのシェフ リチャード は、アルバートを嫌ってはいたが、行動に移すことは出来ず、日々を送っていた。アルバートの妻 ジョジーナ は夫から虐待されておりレストランの常連客 マイケル に心惹かれていた。リチャードの計らいで2人は逢引を重ねるが、アルバートにバレてしまい悲劇を迎える。その後、残ったジョジーナは、夫アルバートに復讐をする。

コックと泥棒、その妻と愛人 [DVD]

ここまで映像美のギリギリまで踏み込んだ映画はそうそうお目にかかれない

・イギリスの映画監督、ピーターグリーナウェイの名作。

・音楽はピーターグリーナウェイが初期の頃から参加している名匠マイケルナイマン。

・ピーターグリーナウェイ監督の映画は独特の美術構成があり、初見では、かなり受け入れられないようなゴテゴテ感がありますが、すぐに慣れます。

・むしろこの美的感覚が唯一無二の映画監督とも言えます。

・横方向にパンをする独特なカメラワークも特筆すべきで、この美術感覚は、クセになってしまうほど美しいです。

・序盤は逢引を愉しむ2人の物語となり、横暴な泥棒の隙を見ての逢引には独特の面白さがあります。

・逢引を見つかってからの脱出劇には、かなりグロいところがありますが、このグロさもグリーナウェイ監督ならではで、実際には体験したくはないですが、印象にはとても強く残ります。

・復讐劇に展開してからは、想像を絶する物語となり、トラウマとなるくらいの強烈さがあります。

・ですが、「二度と見たくはない」とはならないところにギリギリの美術センスがあり、グリーナウェイ監督のセンスに圧倒されます。

・決して食事をしながら観られない映画ですが、ここまで映像美のギリギリまで踏み込んだ映画はそうそうお目にかかれないと思います。


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