作品紹介
【監督】ガス・ヴァン・サント
【出演】ビル・スカルスガルド/デイカー・モンゴメリー/ケイリー・エルウィス/マイハラ/コールマン・ドミンゴ/アル・パチーノ/
【あらすじ】1977年、アメリカ・インディアナポリス。不動産ローン会社に財産を騙し取られたと訴えるトニーは、会社へ押し入り役員を人質に取って立てこもる。自分と人質の首をショットガンとワイヤーで結び付けたデッドマンズ・ワイヤーを使い、警察も手出しできない状況を作り出し、会社に謝罪と補償を求めていく。
公式サイト
ガス・ヴァン・サント監督が得意とする演出でもあり
ガス・ヴァン・サント監督は、コマーシャル制作の仕事に携わり、1985年「マラノーチェ」で監督デビューしています。「ドラッグストアカウボーイ」「マイ・プライベート・アイダホ」と初期の頃から話題作を送り出し、2003年『エレファント』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールと監督賞を同時受賞をしています。なお、個人的にとても好きな作品です。
ビル・スカルスガルドは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のペニーワイズ役で世界的に知られ、その後も『ジョン・ウィック:コンセクエンス』『ノスフェラトゥ』など話題作への出演が続く実力派俳優です。
物語は、不動産ローン会社に全財産をだまし取られたことで、会社の役員を人質に取り、会社へ謝罪と補償を訴えていくストーリーです。
アル・パチーノやコールマン・ドミンゴなど実力派俳優が脇を固めており、事件に関わるそれぞれの立場から物語へ厚みを与えてくれそうです。
人質立てこもり事件を描いた作品ではありますが、単なるサスペンスではなく、犯人がなぜここまで追い詰められたのか、そして事件を取り巻くメディアや世論まで描く社会派ドラマとしての側面も持っています。
近年、実話を基にしたクライム映画も数多く製作されていますが、事件の再現だけに終始してしまう作品もあり、本作で最も気になるのは、実際の事件を通して登場人物たちの心理や社会の歪みをどこまで掘り下げているかという点です。
予告編を見る限りでは、派手なアクションではなく、限られた空間で張り詰めた緊張感を積み重ねていく演出が印象的です。63時間にも及んだ実際の籠城事件という題材だけに、時間の経過とともに変化する犯人や人質、警察の心理描写にも期待したいところです。
105分という上映時間の中で、実話ベースの作品として結末が大きく動かしにくく、会話劇が中心になる可能性もありますが、最後まで緊張感を維持できるかがきになるところです。
ガス・ヴァン・サント監督が得意とする演出でもあり、人間ドラマと実話サスペンスが融合した作品として期待できそうです。
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