【洋画】「イエスタデイ〔2019〕」★★★★☆

作品紹介

【監督】ダニー・ボイル
【出演】ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ/ケイト・マッキノン/エド・シーラン/
【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】主人公 ジャックは、イギリスの小さな町に住むシンガーソングライター。ある日世界的停電が12秒間起こり、その際に世界が少しだけ変わってしまう。ビートルズが存在しない世界になってしまい、そこで、ビートルズの曲で有名になっていく。

イエスタデイ (字幕/吹替) (2019)

周りの環境がひとクセあり、しかも、誰しもが知っているであろうビートルズを取り上げている点で、納得のいく良作映画

ダニー・ボイル監督は、イギリスの映画監督で、大学卒業後、演出家としてキャリアを積み、1994年『シャロウ・グレイブ』で映画監督デビューをし、1996年『トレインスポッティング』のヒットで広く知られるようになり、1997年『普通じゃない』では、ハリウッドに進出、2008年『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー監督賞、作品賞を含む、8部門を受賞しています。

ヒメーシュ・パテルは、イギリス出身の俳優で、11歳のときに学校劇で主演を演じ、それがきっかけで地元の劇団で演技を学びます。2007年に『イーストエンダーズ』でテレビデビューを果たし、2019年「イエスタデイ」で映画初主演をしています。

エド・シーランが本人役として出演しています。

物語は、世界的な停電が12秒間起こり、そのことで、「ビートルズ」が存在しない世界になってしまった、そんな世界線のストーリーです。

序盤から、ジャックとエルの関係性が描かれ、売れないミュージシャン ジャックと、それを支えるエルの物語となります。

全編通じてのこの2人の物語となり、序盤で、その「くっつかないながらの関係」というところがキモとなります。

世界が変わってしまってから、エルとジャックの関係も若干変わってきますが、全容に気がついているのがジャックだけというところに、この物語のポイントがあります。

そのことを利用した物語となりますが、これもまた、才能というところではあるかと思います。少なくとも、きっちりと演奏できるという点は、誰にでもできるワザではないところでもあります。

レット・イット・ビーを初めて演奏するときにはとてもイライラする展開はあります。やはりしっかり曲を聞きたいところはあります。

ビートルズの曲をメインに描いているので、当然、そこでかかる曲は観ている側は、ほどんどわかるわけです。

中盤では、ジャックとエルの恋愛風景が描かれるますが、この物語の切なさがとても心に刺さります。

関係を進ませるべきかそうでないべきかで悩みところはなんとなくわかります。

個人的にはこの中盤の駅のカフェまでに続く展開はとても素晴らしい完成度でもあります。

屋上で「HELP!」を歌うシーンでも観客にいる人を見てしまうと、それはそれで、心に刺さってきます。これも、中盤での展開があるからこそ響いて来るところでもあり、序盤の2人の関係性からも、表現しずらいなにかがこみ上げてくるところがあります。

「大金と名声が手に入っても、嘘をつき続けることには耐えられなくて」

はじめからジャックの思い切りさえあれば、それほど困ることもなかったはずなのに、とは思う展開にちょっと気がかりになります。

「幸せになるのに有名である必要はない」

とても直球なラブストーリーでもあり、最終的には、ハッピーエンドで終わる物語です。それだけに、モチーフとなっているビートルズの名曲とまっすぐで見失いにくい展開はさすがです。

なお「Ob-La-Di, Ob-La-Da」は個人的にとても好きな曲です。

ハリーポッターすらも存在していないというオチもありますが、こういうひねり技もピリリと効いていて良いです。

どストレートなラブストーリーではありますが、その周りの環境がひとクセあり、しかも、誰しもが知っているであろうビートルズを取り上げている点で、納得のいく良作映画です。

予告編

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