作品紹介
【監督】源孝志
【出演】柄本佑/長尾謙杜/瀬戸康史/滝藤賢一/山口馬木也/愛希れいか/イモトアヤコ/野村周平/高橋和也/正名僕蔵/本田博太郎/石橋蓮司/沢口靖子/北村一輝/渡辺謙/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公・加瀬総一郎は、1年半前に縁者が果たした父の仇討ちについて調べ始める。関係者への聞き取りを重ねる中で、事件の裏に隠されていた意外な真相が少しずつ明らかになっていく。
時代劇としてだけでなくミステリーとしても楽しめそうな作品
源孝志監督は、1999年頃からテレビドラマの演出を手掛け、2005年公開の『東京タワー Tokyo Tower』で映画監督デビューを果たしました。その後も映画、テレビドラマ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルで活躍しています。
柄本佑は、父親が柄本明でもあり、高校在学中に応募したオーディションに合格し、俳優活動を開始します。2003年「美しい夏キリシマ」で映画初出演にして初主演となり、数々の作品に出演しています。2018年『きみの鳥はうたえる』が評価され、第92回キネマ旬報ベスト・テンと第73回毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞しています。
長尾謙杜は、2014年にジャニーズ事務所に入所し、その後、2021年なにわ男子のメンバーとしてデビューをしています。2017年「関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!」で映画デビューをし、2022年「 HOMESTAY」で映画初主演をしています。
主題歌は椎名林檎の「人生は夢だらけ」となっています。
本作は、2019年に直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名小説を映画化した作品です。2025年には歌舞伎化もされ、市川染五郎が主演を務めたことでも話題となりました。
物語は、1年半前に行われた父の仇討ちの内容を、主人公が顛末を調べていくうちに、意外な真相が明らかになっていくストーリーです。
仇討ちそのものではなく、その事件を追う中で浮かび上がる人間模様と真相が主だったところになり、時代劇という枠だけでなく、本格ミステリーな要素があります。
時代劇の良し悪し的には、時代背景を表す町並みや建物などになるところがありますが、本作では、江戸の町の背景はセット感丸出しなので、時代劇としては致命的なところはあります。
着物や屋敷の中の装飾も、生活感が薄く、畳やふすまがきれいなところに時代的な違和感を感じます。
とはいえ、本作の魅力は時代考証以上に、複数の証言から真実へ近づいていく謎解きの面白さにあり、真相究明自体は面白いのですが、時代劇の雰囲気的には、もうちょっと工夫が必要だったのような気がします。
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