作品紹介
【監督】石井裕也
【脚本】石井裕也
【出演】池松壮亮/仲野太賀/岩田剛典/中村蒼/三浦貴大/二階堂ふみ/杉田雷麟/北村有起哉/別所哲也/松田龍平/奥田瑛二/國村隼/佐藤隆太/江口洋介/佐藤浩市/
【あらすじ】1941年、真珠湾攻撃の数か月前。内閣総理大臣直轄の「総力戦研究所」に集められた若き官僚や軍人、民間のエリートたちは、日米開戦後の日本をシミュレーションするという極秘任務を命じられます。膨大な国家機密データをもとに議論を重ねた彼らが導き出した結論は「日本必敗」。しかし、その報告は時代の空気にのみ込まれ、歴史は誰も止められない方向へと進んでいきます。
公式サイト
「組織はなぜ間違った方向へ進んでしまうのか」
石井裕也監督は、2005年『剥き出しにっぽん』を卒業制作として発表し、評価されています。2009年「川の底からこんにちは」で評判となり、第53回ブルーリボン賞監督賞を史上最年少で受賞しています。2013年『舟を編む』では、第86回アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品に選ばれており、世界的にも評価されています。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など、話題作を多数手掛けています。
池松壮亮は、「ラストサムライ」での出演から、子役として活躍し、現在では多数の作品で印象的な演技で定評のある役者です。
仲野太賀は、俳優 中野英雄の次男として生まれ、2006年『新宿の母物語』でテレビドラマデビューをしています。2007年「フリージア」で映画デビューもしており、2008年「那須少年記」で初主演をしています。多くの作品に出演しており、今後の活躍に期待できる俳優です。
物語は、「もし冷静な分析が政治に反映されていたら」という実在した総力戦研究所の存在を軸に、組織や社会の空気、人が合理的な判断を下せなくなる構造を描いた歴史ドラマというストーリーです。
原案は猪瀬直樹氏のノンフィクション『昭和16年夏の敗戦』で、2025年放送のNHKスペシャルのドラマパートを再構成し、新規映像を加えた138分の完全版となっています。
配役は豪華でもあり、岩田剛典、中村蒼、二階堂ふみ、松田龍平、國村隼、佐藤浩市など、日本映画を代表する豪華キャストが集結しています。それぞれが異なる立場から戦争という国家的決断に向き合う姿が描かれ、重厚な群像劇となりそうです。
予告編を見る限りでは、戦闘シーンを中心に描く戦争映画ではなく、会議室で交わされる議論や人物同士の緊張感を中心に物語が展開する印象で、「日本必敗」という結論を導きながら、それでも歴史の流れを変えられなかった人々の無力感描かれているような印象です。
全体としては、戦争映画というジャンルにとどまらず、「組織はなぜ間違った方向へ進んでしまうのか」という普遍的なテーマを描く社会派ドラマとして期待できる作品だと思います。歴史を知る人はもちろん、現代社会にも通じるテーマに興味がある人にもおすすめしたい一本です。
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