【今週公開の新作映画】『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』2026年9月11日公開情報と私感

作品紹介

【監督】塚本晋也
【脚本】塚本晋也
【出演】ロドニー・ヒックス/ジェフリー・ラッシュ/マーク・マーフィー/リリー・フランキー/タチアナ・アリ
【原作】アレン・ネルソン

【あらすじ】主人公 アレン・ネルソンは貧困や差別から抜け出すため18歳で海兵隊に入隊した兵士。ベトナム戦争の最前線へ送られ、過酷な戦場を経験した彼は、帰国後も戦争の記憶に苦しめられる。

公式サイト

「戦争の加害者」という難しい視点に踏み込んでいるところ

塚本晋也監督は、自ら製作・監督・脚本・撮影・美術・編集・出演を兼ねる自主制作スタイルを貫いている監督です。1989年の「鉄男」で、ローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞して以来独特の演出と作風で知られる監督です。

ロドニー・ヒックスは、1996年『レント』でブロードウェイデビューをし、その後もミュージカルで活躍している俳優です。

物語は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンの自伝を原作に、戦争の加害者側からの視点で戦争を描いているストーリーです。

戦争から帰国した後のアレンがPTSDに苦しみ、過去の記憶や罪悪感と向き合っていく姿が描かれ、戦場で何が起きたのかだけでなく、「戦争が終わった後、人はその記憶とどう向き合うのか」という部分がテーマになっていると思われます。

ニューヨーク、ベトナム、タイ、沖縄の4カ国・地域で撮影されており、戦場と帰国後の世界を含めたスケールの大きな映像にもなっています。

かなり重いテーマを扱う作品だけに、戦争の悲惨さを映像として見せるだけではなく、アレンという一人の人間の物語としての視点が描かれている感じです。

特に「人はなぜ人を殺すのか」という問いを、単純な善悪だけで終わらせず、一人の兵士がどのように戦争に組み込まれ、その後どのような人生を送ることになったのかまで描いていると思われ、かなりメッセージ性が強い印象です。

塚本晋也監督は、これまでにも戦争を題材にした作品を手掛けていますが、本作ではさらに「戦争の加害者」という難しい視点に踏み込んでいるところが気になります。

予告編

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