作品紹介
【監督】堤真矢
【出演】菊池真琴/藤田晃輔/中山利一/連下浩隆/新井敬太/
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】2020年夏。主人公 ミキと俳優の健二が英会話カフェで出会う。意気投合した2人は英会話カフェで、2人で取り決めたルールで英会話カフェに参加する。
マスクをしているときや、英会話をしているときのポイントをしっかりと読み取れると
堤真矢監督は、学生の頃から短編映画を制作し、2012年『現実拡張 スマホ仮面』という自主制作Webドラマを監督しています。2019年『パラレルワールド・シアター』で長編映画監督デビューをし、高い評価を得ている監督です。
菊池真琴は、2012年「元気屋の戯言」で映画デビューをし、その後、2015年「リアル鬼ごっこ」2019年「あの日々の話」などに出演しています。テレビドラマや映画、舞台で活躍している女優です。
藤田晃輔は、2019年「サクリファイス」2020年「愛の茶番」などの映画に出演し、映画以外にも、舞台でも活動しており、今後に期待できる俳優です。
物語は、英会話カフェで出会った2人が2人だけのルールをつくり、「別人になりきって英会話カフェに参加するゲーム」を始めていくストーリーです。
序盤から、ワンコイン英会話教室で界隈をしているシーンから始まります。
そこで、ミキと健二が出会いますが、帰り道でミキと健二がお互いが嘘の会話をしていることを見抜き、話しかけます。お互いが嘘の話で英会話をしていますが、ミキも健二も素性がわからないまま、定期的に英会話カフェで話をします。
「JR?」「わたしも」
徐々に2人の距離が縮まっていく展開でもあり、コロナ禍を絡ませながら、嘘の言葉と本当の気持ちを交錯させていく展開です。
徐々にシリアスな流れとなっていきますが、英会話とマスクと言う要素から生まれるちょっとした暗喩がよいです。
マスクをしているときや、英会話をしているときのポイントをしっかりと読み取れると、ミキと健二の本音が隠されています。マスクをする瞬間をしっかりと観ておくと良いです。
「なんかいろいろね」
49分の短編作品ではありますが、意外と細かい仕組みがあり、そのまま観ているだけではメッセージを見逃してしまうところがありますので、注意しながら見ると良いです。