【日本映画】「ブラック・ショーマン(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】田中亮
【出演】福山雅治/有村架純/成田凌/生田絵梨花/木村昴/森永悠希/秋山寛貴(ハナコ)/犬飼貴丈/岡崎紗絵/森崎ウィン/伊藤淳史/生瀬勝久/仲村トオル/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】かつての活気を失ってしまった町で中学教師の神尾英一が殺害される。結婚を控えた娘の神尾真世が町に帰って来るが、父の事件の真実を知るために、元マジシャンの叔父 神尾武史とともに調査をする。

大人の事情で映画化したようなそんな印象だけが残る作品

田中亮監督は、TVドラマの「コンフィデンスマンJP」で」4話ほど作品を演出しており、映画版では監督として抜擢されています。

福山雅治は、18歳で上京し、映画「ほんの5g」で俳優デビューをしています。その後、1990年『追憶の雨の中』でミュージシャンとしてデビューしています。俳優とミュージシャンの両方で成功している稀な人でありながらも、気さくで真面目なところに絶大な人気のある人です。

有村架純は、2010年に『ハガネの女』でドラマ初出演をし、その後、連続テレビ小説 『あまちゃん』で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて人気となり、高感度の高い役者です。

本作は、東野圭吾による小説のシリーズで2020年より刊行されています。映画では、『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』が原作となっており、複数ある作品の一遍が今回の内容です。

テーマソングは、福山雅治の「幻界」となっています。

物語は、とある町で中学教師が殺され、結婚を控えた娘が帰郷するが、父の事件の真相を調べるために、叔父とともに事件を捜査していくストーリーです。

序盤から、主人公の神尾武史が舞台で奇術を披露しており、「イッツショータイム」の言葉と共に物語が始まります。

有村架純演じる神尾真世が、結婚式の準備中に連絡を受け、国語教師の父親が亡くなったことを知らされます。父親は殺されていた可能性が高く、そのことで事件に巻き込まれていきます。

神尾武史はマジシャンであり、実の兄が殺されたことで、真世の前に現れ、真世が知り得なかったことを教えます。

その手口は手先の器用さとマジックの技術に裏打ちされたところがあり、面白く観られます。

福山雅治はさまざまな役を今までにこなしてきましたが、本作ではマジシャンというところでもありつつも、結局はキャラクター的にはいつもの福山雅治でもあり、ガリレオの主人公と被るようにも思います。

そもそも福山雅治の演技は人気になってから同じような演技となっており、毎回印象もガリレオの湯川先生の当たり役以降はだいたい湯川先生となっています。

本作は東野圭吾原作の作品でもあり、ミステリーとしては面白くできているように思いますが、ストーリーを説明していくような展開で、世界観をわからせることに始終している点もあり、今一つ乗り切れないところがあります。

淡々としているところも同様なのかと思います。

「マジシャンなんかじゃなくて、ただの詐欺師じゃん」

結局、とある殺人事件を調べていく展開ですが、神尾武史と真世は、刑事でも警官でもなく被害者の親族ということで事件を追及していくところになんとなくモヤモヤするところを感じます。

「すべて、つながった」

終盤、同窓会ということで、教室で関係する人らを集めて、神尾武史はマジックを絡めながら経緯を説明していき、犯人を特定していきます。

面白さは徐々にさがっていくのですが、なぜ面白くなくなっていくのかは、いくつか理由があり、その一つは、セリフのほとんどが説明で埋め尽くされていることで、各キャラクターの特徴や個性もあまり興味惹かれないところがあります。

神尾武史と真世が中心となり物語が進んできた後に、あとは、福山雅治の一人芝居のような感じで独壇場となっていくところです。

また、雰囲気を高めるために音楽が多用されますが、この音楽がどうも過剰なところもあり、テレビドラマ感のような印象を受けてしまいます。

テレビドラマでも良かったとも思えるのですが、大人の事情で映画化したようなそんな印象だけが残る作品です。

予告編

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