【日本映画】「純平、考え直せ〔2018〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】森岡利行
【出演】野村周平/柳ゆり菜/岡山天音
【個人的評価】★★★★☆

【あらすじ】主人公 坂本純平は新宿歌舞伎町で、任侠道を目指す若者。対立する組織の幹部の殺害を組長から命じられ、鉄砲玉として実行までの3日間が描かれる。偶然出会うOL 加奈と決行までの時間を過ごし、SNSでの会話も含めて、純平の生き様を現実とインターネットとの2面から描かれる。

残された時間とどのように生きるかということを描いた作品

森岡利行監督は、俳優業を経て、1993年に劇団「ストレイドッグ」を結成し、2000年「クラヤミノレクイエム」で初監督をしています。その後、2008年「子猫の涙」で第20回東京国際映画祭「日本映画 ある視点」部門で特別賞を受賞し、脚本や映画監督、舞台演出などで活躍しています。

直木賞作家・奥田英朗の同名小説を野村周平主演で映画化。

鉄砲玉として決行するまでの覚悟と葛藤が描かれながら、OL加奈が中心としたSNS上での会話が並行して描かれます。

純平は、兄貴分に忠実な舎弟でもありますが、基本的にはチンピラ。

どこかしら凄みに欠けるのは、苦労や覚悟感が薄い感じがオーラとして出ているところで、普通に任侠映画としてみるのはオススメしません。

どちらかというと、青春グラフティ的な軽さがあり、SNSの存在が、どこか現実感を描き切れているいないところだと思います。

映画「仁義なき戦い」での菅原文太の鉄砲玉を実行するまでの鬼気迫る「時間がないじゃぁ」というシーンよりも落ちる点はあります。

そもそも、本作はそういった任侠の世界とはちょっと異なる描き方で、むしろ否定しているような印象も受けます。

そのキーとなるのが、加奈の存在とSNSなんでしょう。この描き方は、任侠の世界を描く主観では無いことが伝わる手法であり、だからこそ、鉄砲玉という役割を薄めているように思われます。

個人的に配役もツボであり、岡山天音や毎熊克哉や佐野岳が出演していることです。皆、脇役ではありますが、しっかりとキャラ立ちも出来ており、特に佐野岳には意外な役でもあったので驚きです。毎熊克哉は最近は一周回って巧みな演技にも思えてしまいます。

鉄砲玉を実行することはかなり恐怖ではありますが、その恐怖感を押し出すわけではなく、残された時間とどのように生きるかということを描いた作品です。

予告編

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