作品紹介
【監督】 道本咲希
【出演】田中真琴/松田崚汰/重松りさ/秋田卓郎/大古知遣/ついひじ杏奈/越山深喜/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 草馬ナオは、大阪の芸術大学で写真を学ぶ学生、卒業を控えながらも写真に没頭する毎日を送っていた。同じ学科の仲間たちは、ナオの才能を認めながらも、それぞれ将来への迷いや葛藤を抱えている。
「才能」と向き合う若者たちの空気感が心地よかったところ
道本咲希監督は、2024年「ほなまた明日」で長編映画デビューをしています。短編作品で若者の日常や感情を丁寧に描いてきた監督で登場人物同士の距離感や空気感を大切にした作品づくりが印象的です。
田中真琴は、モデルとして活動後、映画やドラマへ活動の場を広げています。
物語は、写真家を目指すナオと、その才能に刺激を受けながらも、それぞれ違う未来へ進んでいく仲間たちを描いた青春群像劇です。
序盤から、自宅で写真を現像しているナオが描かれ、写真家として活動している姿が描かれます。
CANONのフィルムカメラを使っており、デジカメではなくフィルムカメラというところに写真家としてこだわりを持ちながら、写真を撮影することに楽しみを見出しているところになります。
大阪の街を歩き回り、心斎橋から梅田まで一日かけて写真を撮影している姿は写真に情熱を抱いているところになります。
青春映画というと恋愛や友情を前面に押し出した作品も多いですが、本作は少し趣が異なり、中心にあるのは「才能」です。
自分よりも才能のある人が身近にいた時、人は素直に応援できるのか。それとも焦りや嫉妬を感じてしまうのか、芸術大学という舞台だからこそ、そのテーマがより現実味を持って伝わってきます。
周囲の空気を読むよりも、自分が撮りたい写真に真っすぐ向き合う人物で、その姿が仲間たちに大きな影響を与えていきます。才能のある人を特別扱いする作品ではなく、その周囲にいる人たちの揺れ動く感情も丁寧に描いているところが印象的です。
大阪の街並みや大学の空気感も自然に映し出されており、「学生時代の終わり」という独特の空気感があり、ドラマとしてはかなり淡々と進みます。
大きな事件が起こるわけではなく、登場人物たちの心情の変化を積み重ねていく作品なので、テンポの速い青春映画を期待すると少し物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
![シネマ ロクカジョウ [映画や商品を紹介]](https://6kajo.com/wp-content/uploads/2024/04/6kajo.com1500x500.png)

