【監督】高橋正弥
【出演】生田斗真/門脇麦/磯村勇斗/山崎七海/柚穂/宮藤官九郎/池田成志/尾野真千子/宮世琉弥/吉澤健/
【あらすじ】主人公 岩切俊作は、水道局に勤める青年。水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収をしているが、貧しい家庭を訪問する日々の中、自分自身の心の乾きにもがく。
地味そうな物語でもありますが、この地味な視点がむしろ非常に気になる作品
・高橋正弥監督は、様々な監督の助監督を務め、2022年「RED HARP BLUES」で監督デビューをしています。2023年「渇水」では、13年越しの企画を実現し、映像化しています。
・生田斗真は、11歳よりジャニーズJr.として活動を開始し、NHK教育『天才てれびくん』に、てれび戦士として出演しています。その後、1997年NHK連続テレビ小説『あぐり』で俳優デビューをし、松本潤、相葉雅紀、二宮和也とジャニーズJr.内ユニット・MAINも結成していたが、1999年、嵐のメンバーには選ばれず、俳優に重きを置いた活動をする異色のジャニーズとも言われています。
・門脇麦は、ニューヨーク生まれの東京育ちで、宮崎あおいや蒼井優の作品を観て、役者を志しています。一癖ある映画に数多く出演しており、個性的な若手女優としては、個人的に非常にツボな役者です。
・物語は、水道局に勤める主人公が、水道料金の徴収に家庭や会社を周り、自分自身の境遇とせめぎ合いながら日々を過ごしていくストーリーです。
・本作のプロデュースは、白石和彌監督が初めててがけています。
・音楽は、ZAZEN BOYSの向井秀徳です。
・原作は、第103回芥川賞候補になった河林満原作の小説です。
・主人公が水道局の「停水執行」業務をしている青年で、意外な主人公と設定が興味深いです。
・水道局の主人公が行うのは、水道料金の徴収であり、滞納している人には「停水執行」を行わなければならない、水を取り扱うテーマとなります。
・題名が「渇水」ということもあり、人が生きていく上で必要な水を、様々な視点の切り口で比喩的な題名となっています。
・地味そうな物語でもありますが、この地味な視点がむしろ非常に気になる作品です。