【監督】三池崇史
【原作】高橋のぼる
【脚本】宮藤官九郎
【出演】生田斗真/堤真一/仲里依紗/鈴木亮平/岡村隆史/菜々緒/滝沢カレン/吹越満/遠藤憲一/皆川猿時/岩城滉一/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 菊川玲二は潜入捜査官「モグラ」として活躍する元交番勤務の警官。今回は、豪華客船を舞台に犯罪組織 数寄矢会のトップの逮捕を目論む。
3作続けて観たほうが良い作品ですので、本作から観始めてはいけません。
・三池崇史監督は、今村昌平の私塾で映画を学ぶが、大師匠の大庭秀雄が最初の授業で書いた「脚本とは芸術である」を聞き挫折し、アルバイトに明け暮れるが、先輩から頼まれて助監督を務めるようになり、今村昌平、恩地日出夫、野田幸男、西村潔、井上梅次、舛田利雄、村川透らの現場に就いた後、1991年『突風!ミニパト隊』で監督デビューをしています。ジャンルが幅広く、短期間で多作であり、それでもなお、独特のスタイルがあったために、クエンティン・タランティーノを始めとした海外の監督に評価され、ジャンルを問わず「仕事は来たもん順で受ける」「映像化可能であれば、まず何でもやってみる」という作家性のある監督です。
・生田斗真は、11歳よりジャニーズJr.として活動を開始し、NHK教育『天才てれびくん』に、てれび戦士として出演しています。その後、1997年NHK連続テレビ小説『あぐり』で俳優デビューをし、松本潤、相葉雅紀、二宮和也とジャニーズJr.内ユニット・MAINも結成していたが、1999年、嵐のメンバーには選ばれず、俳優に重きを置いた活動をする異色のジャニーズとも言われています。
・堤真一は、1984年にジャパンアクションクラブに入団し、俳優活動をします。JAC退団後は、様々な演劇に出演をし、テレビドラマ『ピュア』「やまとなでしこ」で人気となります。舞台や映画、テレビドラマと多彩な活動をしている俳優です。
・土竜の唄は、2014年「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」2016年「土竜の唄 香港狂騒曲」2021年「土竜の唄 FINAL」と続く作品で、本作が完結編となります。
・監督と脚本と主演はともに、3作とも同じで、監督:三池崇史、脚本:宮藤官九郎、出演:生田斗真となっています。
・物語は、犯罪組織 数寄矢会のトップの逮捕のため、豪華客船に潜入捜査官として潜り込むストーリーです。
・序盤から過去の作品同様に破廉恥な印象もありながらも、いつものノリで物語が進んでいきます。
・日本の警察では潜入捜査は認められておらず、ハリウッド映画の雰囲気とはちょっと異なります。
・過去作から観ていけばわかりますが、本作から観始めた場合は、全く意味が理解できないと思います。
・鈴木亮平が犯罪組織側の役で出演しており、「孤狼の血 LEVEL2」のような雰囲気があります。ただし、本作はあくまでコメディなので、そこの違いがあります。観比べるとやっていることは同じような感じでもあり、ここまで印象が変わるのは、生田斗真の手腕かもしれません。
・中盤でアクション絡みの展開となってきますが、 菜々緒演じる胡蜂の登場は前作からの登場でもあり、色々とイメージ的な問題もありますが、本人が良しとしているのであれば問題ないのでしょう。
・むしろ、やはり生田斗真のイメージのほうが気になるところではありますが、これもこれでこういうイメージがあっても、メリハリという点で良いのかとおもいます。
・鈴木亮平の白目の顔芸は「まさしくこういうのが見たいんだ」というところです。
・「脱水、完了」
・監督:三池崇史、脚本:宮藤官九郎というところで、まともな作品を期待してはいけないところは充分理解しておくべきですが、そもそも、3作続けて観たほうが良い作品ですので、本作から観始めてはいけません。
・エンディングは過去作品のまとめをしっかりとやってくれているので、きっちり満足できるような感じです。
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