【監督】デミアン・チャゼル
【出演】マイルズ・テラー/J・K・シモンズ
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】主人公 アンドリュー・ニーマンは19歳のジャズドラマー。シェイファー音楽学校に進学し、学校内で最高の指揮者として名高いテレンス・フレッチャーのバンドに招かれる。そこではとてもスパルタなクラスであった。
見ている人に委ねる要素が多く含まれますが、それこそがこの映画の真骨頂
・ジャズバンドの一員としてドラマーの紆余曲折を描いた映画。鬼教官とドラマーの子弟物語でもありますが、明確な子弟として描かれるよりも、「鬼とどのように対峙するか」という視点が興味を引きます。
・序盤のセッションでは、本当に鬼すぎる指導が繰り広げられ、ついていくだけで精一杯な練習風景が、描かれます。
・デミアン・チャゼル監督も、ジャズドラマーを目指したことがあるらしく、実体験が込められているとも言われています。
・それでもなお、アンドリューはドラマーのポジションを獲得するわけですが、この経緯には必ずしも実力ではないところに、この映画の良いところがあります。
・その後、様々な事件が起こり、結局ドラマーはやめてしまいますが、その後再度、師弟の出会いがあります。
・このときの憎しみと裏切りと信頼の積み重ねが素晴らしいシーンに変化します。
・「ああ、そうか」このシーンが描きたかったのだ。
・まさしく「セッション」といえる作品となり、なんとも言えない演奏と意識の通じ合いが見られます。
・この2人の関係は言葉では描かれませんが、最後の表情を見逃してはいけないのかもしれず、また、その裏も若干見え隠れしているところが秀逸です。
・まさしく、見ている人に委ねる要素が多く含まれますが、それこそがこの映画の真骨頂であると言えます。
マイルズ・テラー, J・K・シモンズ
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