【洋画】「王様のためのホログラム〔2016〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 アランは大手自動車メーカーの取締役だったが、業績悪化で解任され、IT業界に転職する。そこで、サウジアラビアの国王に3Dホログラムを売り込みに行く。

主人公視点の物語で流れはわかりやすくその流れを鑑賞する作品

トム・ティクヴァ監督は、子供の頃から映画に興味を持ち1993年に初の長編映画を監督し、1998年「ラン・ローラ・ラン」の3作目がヒットし、評判を得ます。以降、多くの作品を手がけています。

トム・ハンクスは、1980年『血ぬられた花嫁』で映画デビューをし、全米長寿バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』などでも活躍するコメディアン的側面を持ちながらも、『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』などでアカデミー主演男優賞を受賞しており、名実ともに兼ね備えた俳優です。

物語は、IT業界に転身した主人公が、サウジアラビアの国王に3Dホログラムを売り込みに行くが、そこではWi-Fiも繋がらず、国王にも会えないまま、そこで売り込みを考えていくストーリーです。

本来は、そのような展開だったのですが、それは、主人公や観ている側が思う流れであり、元自動車メーカーの取締役が、転職を機にサウジアラビアへ向かいそこで文化の違いを体験しながらも、自らの人生を見直していくストーリーともなります。

主人公アランは、サウジアラビアではなかなか国王に会えません。

国王会えないということで、現地に滞在し、日々を生活します。毎日シャワーを浴び、食事をし、サウジアラビア王国での日々を暮らします。

文化が異なるので、アルコールは飲めなかったり、宗教的な感覚の違いなどが描かれます。

メッカに入るのでも、イスラム教徒しか入れないというところがあり来訪者にはルールがわからないととんでもないことになるという事があります。

写真を撮るにしても実際には軽率な行動は命取りになります。

当初は、国王に3Dホログラムの通信システムをプレゼンテーションをするのが目的ですが、なかなかその目的は叶いません。

こうやって日々を過ごしていきますが、背中にできたコブで病院にもかかるようになります。

題名からはちょっと異なる展開が続いていきますが、この作品の狙いは、その想定とは異なる運命を描いているところに気がつくかもしれません。

本作のテーマはそこに根付いており、思ったこととは違う運命でもそれを受け入れていくことになります。

「Wi-Fiなんて小さな問題よ」

映画の世界以外でも、毎日電車に乗り、学校や会社へ通い、休日は自分の余暇を過ごす。こんな生活の中で自分の描いた予定と実際の起こっていることは少しずつ違ってきます。

この作品はそういうところを描いており、無駄な行動や準備が多々発生し、自分が中心というわけではなく、周囲の環境で自分の流れが変わってくるところがあります。

「生き方を見失ったようだ」

そんな自分の常識で計れないことに巻き込まれていく様には、「郷に入らずんば郷に従え」ということがとても理解できます。

そのうちに当初思っていたストーリーとは道筋が外れていく内容ですが、その無駄のように見える内容が、本作の真理であるように描かれています。

主人公視点の物語で流れはわかりやすくその流れを鑑賞する作品であります。

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