【日本映画】「ロックンロール・ストリップ〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/坂口涼太郎/ぎぃ子/町田悠宇/品川祐/村田秀亮//深沢敦/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 木村勇太は、売れない劇団「チームKGB」の座長。劇団を運営しながら、小さなバーを経営しているが、ある日ストリップ劇場で前座として出演してほしいと依頼される。

コントとわかるような印象を残すので、本作のそこはかとないギャグを散りばめているところは評価できるのかと

木下半太監督は、映画監督を目指すも専門学校を中退し、劇団「プリティー・ママ」を旗揚げし、その後、劇団「SOULコンビニ」を結成します。さらに、俳優養成所の講師をしますが、経営破たんをし、行き場をなくした生徒たちと「チームKGB」を結成しています。2006年『悪夢のエレベーター』で作家デビューをし、その後、悪夢シリーズでヒットをしています。

後藤淳平は、2002年にお笑いコンビ「ジャルジャル」を結成し、芸人として活動しています。2010年に相方 福徳秀介とともに『ヒーローショー』に主演し俳優デビューをしています。

本作は、木下半太監督の半自伝的な作品でもあります。

物語は、売れない劇団の座長が、ストリップ劇場の前座として仕事が舞い込み、そこで、売れないながらも、話題となる前座をし、人気となっていくストーリーです。

序盤から売れない劇団の座長としての生活が描かれ、徐々に劇団の仲間も去っていきます。

そんな中、前座でストリップ劇場での出演を依頼され、そこで、その劇場の人達と関わりを持っていきます。

「わたし、女やけど勃起しました。」

ストリッパーの演技を観ての感想ではありますが、この思いつきで言っているような褒め言葉にはギャグを感じるしかありません。正直、この一言で個人的には本作のスイッチが入ったかなぁとは思います。

というか、本作のほとんどはギャグとなっているので、そこをしっかりと見失わないようにしないといけません。

「あいつ、絶対みえてるやろ」

ストリップ劇場の人たちは、ヒトクセもフタクセもあるキャラクターがおり、なかなかおもしろいです。

こういうコントのようなギャグのような流れで退屈せずに見続けられます。

「売れなきゃ負けなの」

「チームKGB」としての前座は徐々に人気となっていくわけですが、そもそも前座なので、コントであり、このコントはオチが弱いながらも、アリなコントです。

「シンプルでええねん」

木下ほうか演じる役どころもお約束のようなところもあり、個性を充分以上に生かした配役だと思います。

結局、終盤での物語のまとめどころが惜しい気もしますが、自伝的とはいえ、ここまでコントな感じは観ていて楽しいところはあります。

吉本芸人が要所要所で出てきますが、それも、コントとわかるような印象を残すので、本作のそこはかとないギャグを散りばめているところは評価できるのかと思います。

実は、疲れているときにこそ、何も考えずに観てしまうのが良いのかもしれません。

ロックンロール・ストリップ

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