作品紹介
【監督・脚本】上西雄大
【出演】上西雄大/古川藍/徳竹未夏/堀田眞三/貴山侑哉/波岡一喜/六平直政/津田寛治/渡辺いっけい
【あらすじ】関西で「七輪」を「ひちりん」と呼ぶ温かな響きをタイトルに、人を想う心、罪と赦し、そして再生への願いを描くヒューマンドラマ。さまざまな事情を抱えた人々が交錯し、それぞれの人生が静かに動き始めていく。
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ベタなところは多いのですが
上西雄大監督は、2012年劇団テンアンツを発足し、劇団活動を始めます。2016年『10匹の蟻』で短編集オムニバス映画を制作し、以後、映画製作に取り組み、2017年『ひとくず』を制作し、劇場公開をします。2020年には全国ロードショーを開始し、以降も、映画監督や俳優として活躍しています。
古川藍は、2018年「孤独のグルメ Season7 特別編」でテレビドラマに出演し、映像劇団テンアンツに所属しながら、映画や舞台、テレビなどで活躍している女優です。
物語は、夫を亡くしながらも、息子と2人で焼肉屋「さしの花」を切り盛りしていた中、とある男を雇い、徐々に家族の絆のようなものを見出していくストーリーです。
本作に登場する「さしの花」は大阪の阪急電鉄蛍池駅近くに実在する店でもあり、上西雄大監督が経営している焼肉屋かと思います。
感動を前面に押し出したヒューマンドラマが最近は多く公開されていますが、感情を過度に演出しすぎると、かえって観客が物語から距離を感じてしまうこともあり、登場人物たちが抱える過去や葛藤をどれだけ自然に積み重ね、観客が共感できる物語として成立させているかが大きなポイントになりそうです。
予告や作品情報を見る限りでは、派手な演出ではなく、人と人との距離感や会話を大切にした作品という印象があります。
上西雄大監督映画が基本的に昭和感もあるストーリー展開でもあり、ベタなところは多いのですが、むしろ、2周くらい回って、この演出がツボになる印象もあります。
全体としては、大きな事件を描く作品というよりも、人が前を向くきっかけや、誰かを思いやる気持ちを丁寧に描いた一本になりそうで、落ち着いたヒューマンドラマが好きな人には注目したい作品だと思います。
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