作品紹介
【監督】いまおかしんじ
【出演】桜井日奈子/日穏/岡部大/平井亜門/猪塚健太/佐久間祥朗/河屋秀俊/武田暁/山脇辰哉/細井じゅん/坂巻有紗/日高七海/光嶌なづな/荒井啓志/佐々木ほのか/山下敦弘/川上さわ/守屋文雄/森蔭晨之介/西山真来/工藤遥/宇野祥平/美保純/
【あらすじ】主人公 佐伯美帆は、職場でもプライベートでもうまくいかず、苛立ちを募らせていた美容師。ある日、うっかり階段で足を滑らせてしまい、そこで新米の死神・サクマに会う
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「生きている時間をどう使うか」というところに着地できていれば
いまおかしんじ監督は、ピンク映画で助監督を務め、1995年『彗星まち』で監督デビューをしています。その後、ピンク映画界では「ピンク七福神」にも数えられ、非常に多くの作品を制作しています。
桜井日奈子は、2014年「岡山美少女・美人コンテスト」で「美少女グランプリ」に選出され、芸能界入りをし、2017年「ラストコップ THE MOVIE」で映画初出演しています。
物語は、主人公の美容師が、新米の死神に出会い、主人公が死ぬまでの数日間を死神が営む美容室で過ごしていくストーリーです。
死神が営む美容室という設定は、かなりファンタジー色が強く、亡くなった人にお色直しを施し、現世に残された人と1日だけ再会させるというアイデアも、いまおかしんじ監督らしい突飛な感じもします。
「最後に会いたい人に会う」「言えなかったことを伝える」という展開は、それだけで感情を動かしやすい内容ですが、セリフや演出が説明的になりすぎると、多少押しつけがましく感じてしまう可能性もあります。
本作の舞台である「冥供愛富(メイクアップ)」は、名前からしてかなりユーモラスです。死神、美容室、最期の別れという要素を並べると重くなりそうですが、そこに少し変な軽さがあることで、逆に人間味のある作品になっているのかもしれません。
人生に満足している人が死を見つめる話ではなく、うまくいっていない人が、死の近くで他人の別れに触れていく話になっているところが面白いです。
死者と残された人を1日だけつなぐという設定は、オムニバス的な見せ方とも相性が良さそうです。さまざまな人の別れが描かれることで、美帆自身の気持ちにも変化が生まれていく構成になる気もします。
死神美容室という奇抜な舞台を使いながら、最終的に「生きている時間をどう使うか」というところに着地できていれば、派手ではなくても印象に残る一本な感じです。
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