【日本映画】「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー（2023）」を観ての感想・レビュー

【あらすじ】主人公ちさととまひろの2人は、殺し屋稼業をしながら、普通の生活もしている2人。殺し屋ながらも、お金の悩みで生活が大変ななか、殺し屋協会アルバイトの2人組に狙われる。

ゆるい流れとキレたアクションの繋がりは前作と同様の「ベイビーわるきゅーれ」感

阪元裕吾監督は、2016年「べー。」で監督デビューをし、2018年「ファミリー☆ウォーズ」で商業映画監督デビューをしています。アクションやバイオレンス作品を得意としていますが、ハリウッド映画の影響ではなく、週刊少年ジャンプを手本としていると語っています。

髙石あかりは、2014年『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でナルミヤオンライン賞を受賞し芸能界に入っています。α‐X's（アクロス）のメンバーとして活動後、2018年に卒業し、女優として活動しています。2017年「島々清しゃ」で映画デビューをし、2021年「ベイビーわるきゅーれ」で主演を演じています。

伊澤彩織は、中学の頃にクレイアニメを制作し、その影響で、映画の道へ進んでいます。2017年『RE:BORN』研修生オーディションに合格し、アクショントレーニングをしています。アクションの師匠である田中清一が2016年に他界したことで、意思を継ぐということで、アクションの道へ進んでいます。『キングダム』『るろうに剣心最終章 The Final / The Beginning』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のスタントダブルも行っています。

物語は、殺し屋稼業をしている主人公の2人組に、殺し屋のクルーのポストを狙った2人組に狙われ、対決していく事となるストーリーです。

序盤から、殺し屋協会の2人が描かれます。2人はとある組織のアジトで仕事をします。段取りが悪いなぁと思われますが、この2人が本作の相手となる流れです。

今回は、この男2人の殺し屋がちょっとワンテンポズレた感じのところがあり、ちさととまひろのズレたところと同じように、本作の面白さになるところかと思います。

色々な支払いに関しての滞りから借金がかさんでいるというところは、そもそも2人のキャラクターと言うよりも、前作からの流れと空気感でもあり、そのために銀行に借金返済で振込にきます。

そこでの銀行強盗とのアクションは相変わらず、キレています。

バイトの着ぐるみを着た仕事の休憩で「花束みたいな恋をした」の話をしてきたりと小ネタは相変わらずですが、アクションシーン以外の小ネタは、今回はちょっと力不足な気もします。

賭け将棋対局での勝負も薄々はオチが分かっていながらの流れであり、このゆるい流れとキレたアクションの繋がりは前作と同様の「ベイビーわるきゅーれ」感です。とはいえ、続編という点でもあり、さほど新鮮さにかける感に思います。

定食屋での殺し屋同士の鉢合わせの緊張感は良いです。「ベイビーわるきゅーれ」では、一瞬の動きで緊張感が出るところがよいのですが、本作では、一番良かったところに思います。

終盤はアクションとなりますが、前作のアクションによりも良くできていますが、やはり、既視感があるのは否めません。

総合的には、続編の難しさというところがあり、多くの続編映画では、前作を超えられないというところもあり、本作もなんとなく、そんな感じがあります。