【日本映画】「水曜日が消えた〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公は、幼い頃の交通事故により曜日ごとに性格も個性も入れ替わる人格となってしまった「僕」。曜日ごとでお互いを呼び合っていたが、その中でも火曜日が退屈な存在だった。ある日火曜日が水曜日に目覚め、水曜日が消えてしまったことに気がつく。

水曜日が消えた

まとめ方がちょっと雑な印象もあり、その部分では戸惑いのあった作品

・吉野耕平監督は、CMやプロモーションビデオを制作し、2012年と2019年に「日本の映像作家100人」に選出されています。その後、2016年『君の名は。』で、回想パートCGと空間デザインを担当しています。2020年「水曜日が消えた」で長編映画監督デビューをしています。

・中村倫也は、高校のときにスカウトされ、2005年『七人の弔』で映画デビューをしています。その後、2014年『ヒストリーボーイズ』で舞台にも挑戦し、評価を得ています。2018年、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』でさらに知名度が上がり幅広い活動をしています。

・物語は、曜日によって性格と個性が変わってしまう僕が、ある日、その7つの人格の中で異変が起こり始める。

・序盤から、すでに主人公は、曜日により人格が入れ替わっていることが描かれます。多重人格者という設定ですが、はじめからそのように描いていることで、序盤で戸惑うような気がしますが、地道に設定を説明するよりも、いきなり状況を見せつけたことで理解がしやすい演出家と思います。

・七重人格なので、それぞれが行った行動だけが残され、後日その状況を他の曜日の人が解消する、そのような日常があり、主人公の身になってみればあまり気持ちの良い減少ではないとも言えます。

・ちょうど中盤で告白されるシーンがありますが、ここからの演出から、本作の多重人格なところがよくわかるようになってきます。

・主人公の生活は描かれていますが、「どのようなことを生業にして生活しているのか?」という点がわかりにくく、この点におとぎ話感があります。

・当然リアリティを追求することが本作のポイントではないので、この不思議な世界観を理解していくのが良いのかと思いますが、中盤以降、何が言いたいのかちょっとわからなくなってきているところがあります。

・わかりにくい点はやはり、七重人格をどのように理解させるのかという点であり、同じ人物が少なくとも各々の曜日の個性を区切れないと観ている側にもいまいち伝わらないまま終わってしまうところでもあります。

・とんでもなく複雑な物語ではないのですが、まとめ方がちょっと雑な印象もあり、その部分では戸惑いのあった作品ではあります。

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