【日本映画】「僕はイエス様が嫌い〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/佐伯日菜子/
【個人的評価】

【あらすじ】東京から地方に転校してきた主人公 ユラは、学校での礼拝のお祈りに違和感を感じるようになる。その礼拝の習慣にも慣れようとした頃に、由良の前に小さなイエス様が現れる。

僕はイエス様が嫌い

78分というコンパクトな内容ですが、きっちりとまとめられており、無駄の少ない作品

・奥山大史監督は、奥山和由を父に持ち、映画製作を学び、2018年『Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41』で注目されます。2018年『僕はイエス様が嫌い』で長編映画監督デビューをし、PVや映画など、多くの作品を手掛けています。

・佐藤結良は、2017年『ラストレシピ~の舌の記憶~』で映画出演をするなど、映画やドラマで活躍しています。2019年「僕はイエス様が嫌い」で映画初主演をしています。

・第66回サンセバスチャン国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞をしています。

・物語は、北海道の小学校に転校してきた主人公ユラは、そこで行われる礼拝に違和感を感じ、キリスト教の信仰に戸惑いを感じるようになります。そんななか、小さな手のひらサイズのイエス様が現れるようになり、願いごとを聞いてくれるようになり、ストーリーが進んでいきます。

・キリスト教が関係してきますが、さほど、宗教について語った作品ではなく、むしろ、ユラから見た世界を描いたシンプルな作品ではあります。

・演出的に引きの画面が多く、あまり個人の印象がないのですが、そのあたりは意図的なところがあるような気がします。

・神様が存在するのかという事に対し、ユラなりの一つの答えがこの作品なのかとも思い、小さなイエス様はそれをうまく表現している印象です。

・本作の題名は、監督が就職活動中に出された課題から、「私は○○が嫌い」というタイトルにするという指示があり、そこから引用された点となります。

・淡々とした流れの作品ではありますが、ポイントは、2人の小学生の友情となります。

・ナチュラルな演出でもあり、強い物語性をしてしているというよりも、その風景を切り取ったと考えるほうが本作にピッタリとしてくるとは思います。

・78分というコンパクトな内容ですが、きっちりとまとめられており、無駄の少ない作品に思えます。

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