【今週公開の新作映画】『時には懺悔を』2026年8月28日公開情報と私感

作品紹介

【監督】中島哲也
【脚本】中島哲也/門間宣裕
【出演】西島秀俊/満島ひかり/黒木華/宮藤官九郎/毎熊克哉/鈴木仁/柴咲コウ/塚本晋也/片岡鶴太郎/佐藤二朗/役所広司/ほか

【あらすじ】主人公 佐竹は、元同僚の探偵の米本が殺害され、その事件を調査することになり、助手としてついた聡子。2人が調査を進めるうち、9年前に起きた新生児誘拐事件へとたどり着く。

公式サイト

中島哲也監督は、CMやプロモーションビデオの制作に携わったのち、「はの字忘れて」で映画監督デビューをします。

西島秀俊は、19歳の時にオーディションに合格し、芸能界入りをしています。1992年『はぐれ刑事純情派5』で俳優デビューをし、1994年『居酒屋ゆうれい』で映画初出演をしています。『あすなろ白書』等で人気はありましたが、事務所を移籍したために、1997年から2002年の5年間は民放のドラマには出演していません。その後、1999年『ニンゲン合格』で映画初主演をしており、第9回日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞を受賞しています。その後、シリアスなものから、コミカルなものまで幅広作品で活躍しています。

満島ひかりは、1997年に7人組ユニット「Folder」に参加してデビューしています。その後、「Folder5」に改称していますが、継続して所属をしています。「Folder5」の活動休止後、「満島ひかり」名義で活動を開始しています。1997年「モスラ2 海底の大決戦」で映画初出演をし、2009年「愛のむきだし」で数々の賞を受賞しています。2010年「川の底からこんにちは」でも高い評価を得ており、その後、「悪人」「愚行録」「川っぺりムコリッタ」などで活躍をし、テレビドラマでも数々の作品に出演しています。「モテキ」「それでも、生きてゆく」をはじめとして、多くの作品で巧みな演技力で評価されており、テレビや映画、舞台など幅広い活動をしている女優です。

物語は、同僚が殺された主人公が、助手とともに事件を調査していくうちに、9年前の事件の関連とたどり着いていくストーリーです。

本作は、打海文三の小説『時には懺悔を』を原作とした作品で、中島監督にとって『来る』以来8年ぶりとなる監督作です。原作と出会ってから映画化まで18年という長い時間をかけて制作された作品でもあります。

物語のきっかけになるのは、ひとつの殺人事件で、9年前の新生児誘拐事件へとつながっていき、重い障がいのある少年・新を巡って、過去に傷を抱えた大人たちの人生が交差していく展開となっています。

単純なミステリー作品として事件の真相だけを追うのではなく、「親であること」「親になること」「家族」「孤独」「介護」といった、かなり重いテーマを物語の中心に置いているところで、公式サイトでも、障がいや介護、孤独といった現代社会の深い部分を見つめながら、「愛」や「生きる希望」を描く作品として紹介されています。

かなり重い題材を中島哲也監督がどのような映像表現で映画として成立させているのかというところは気になります。

探偵による殺人事件の調査から始まるため、最初はミステリー的な作品なのかと思わせながら、そこから人間ドラマへと広がっていく構成にも期待したいところです。

殺人事件、新生児誘拐、家族、障がい、介護、孤独、親子関係など、かなり多くの要素が入っているため、設定やテーマの説明だけで終わってしまうと、少し重たく感じる可能性もあり、これだけのテーマを中島監督がどのように整理して一本の映画に仕上げたのかという部分には、かなり興味があります。

そして何より、西島秀俊、満島ひかり、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、佐藤二朗、役所広司といった実力派の俳優が揃っているため、登場人物それぞれの表情や演技にも注目したい作品です。

重いテーマの作品ではありますが、単に暗い物語として描くのではなく、そこから「もう一度生きていく」という方向へ持っていこうとしている点は興味深いところです。

予告編

個人的に勝手に思う関連作品