【今週公開の新作映画】『ゴースト・オブ・ウエノ』2026年8月8日公開情報と私感

作品紹介

【監督】ワン・チイ
【脚本】リ・ヤン/ワン・チイ/ウェイン・ワン
【出演】門脇麦/村松和輝/一本気伸吾/原田文明/竹中直人/ほか

【あらすじ】主人公 サツキはソーシャルワーカーとして仕事をしている女性。上野公園のテントで身元不明のホームレスが残した日記を発見し、日記を手掛かりに、姿を消した「ゴージョー」と呼ばれる男性の足跡をたどる中で、人と人とのつながりや社会の見えにくい現実が浮かび上がっていく。

公式サイト

人とのつながりをどのように物語へ落とし込んでいるのかがポイントな気が

ワン・チイ監督は、2011年『コーチャン』で第62回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKプラスコンペティション部門に選出、2019年『Autumn Leaves』で第13回FIRST青年映画祭の最優秀作品賞にノミネートされています。

門脇麦は、ニューヨーク生まれの東京育ちで、宮崎あおいや蒼井優の作品を観て、役者を志しています。一癖ある映画に数多く出演しており、個性的な若手女優としては、個人的に非常にツボな役者です。

竹中直人は、学生時代から8ミリ映画の制作を行っており、その後、コメディアンとして活動を開始し「笑いながら怒る人」は代表ネタとなっています。1991年『無能の人』で映画監督デビューをしており、主演としても出演しています。その後、「普通の人々」「119」「東京日和」等を監督しています。

物語は、ソーシャルワーカーの女性が、上野公園のホームレスの残した日記をもとに、とある男性の足跡を追っていくうちに、社会の見えない現実を知っていくストーリーです。

ホームレスや生活困窮といった社会的なテーマを扱いながらも、単なる社会派ドラマではなく、一人の人物が姿を消した理由を追うヒューマンミステリーとして描かれているようです。

社会問題を題材にした作品も増えていますが、テーマ性ばかりが前面に出てしまうと、エンターテインメントとしては少し重たい印象に感じるところもあり、社会問題を描くだけでなく、一人ひとりの人生や人とのつながりをどのように物語へ落とし込んでいるのかがポイントな気がします。

予告編を観る限りでは、上野という実在の街を舞台にしたリアリティや、静かで張り詰めた空気感が印象的で、派手な演出ではなく、登場人物たちの表情や会話を丁寧に積み重ねる作品に思えます。

全体としては、社会派ドラマとヒューマンミステリーを両立させた作品として、静かな余韻を残す内容に思われます。

予告編

個人的に勝手に思う関連作品