【日本映画】「ほつれる(2023)」を観ての感想・レビュー

【監督】加藤拓也
【出演】/田村健太郎/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 綿子は、夫 文則との関係が冷え切っており、友人の紹介で知り合った 木村という男性と逢うようになる。ある時、木村は綿子の目の前で交通事故に遭う。

ほつれる

ほつれる

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84分という長さで、かなりな密度感のある作品ではありながら、セリフ自体はさほど多くない

加藤拓也監督は、高校時代から、ラジオ、演劇、テレビ番組の演出を手掛け、2018年『平成物語』でテレビドラマ初脚本をしています。2022年『わたし達はおとな』で映画初監督をし、さまざまな作品で高い評価を得ている監督です。

門脇麦は、ニューヨーク生まれの東京育ちで、宮崎あおいや蒼井優の作品を観て、役者を志しています。一癖ある映画に数多く出演しており、個性的な若手女優としては、個人的に非常にツボな役者です。

田村健太郎は、舞台や映画で活躍しており、2009年「罪とか罰とか」で映画デビューをしています。テレビドラマにも多数出演しており、今後が期待できる俳優です。

黒木華は、演劇を学び、NODA・MAP公演『ザ・キャラクター』にアンサンブルとして初舞台に立ってデビュー後、映画にも出演するようになり、第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、日本人女優では史上四人目となります。

物語は、主人公の女性が、夫との冷え切った関係にある中、友人の紹介で知り合った男性と逢うことで、それぞれの関係がかわっていくストーリーです。

序盤から寝起きで水を飲む綿子描かれ、冬用の布団を用意する相談を夫 文則から受けます。関係は悪くないように見えますが、実際には関係は冷え切っているというところになり、2人の行動でそれがわかるような演出になっています。

綿子自体は、他のパートナーと旅行に出かけ、グランピングを満喫します。

不倫相手が交通事故に遭い、死亡してしまいますが、事故現場は外苑前の並木道となり、直前まで食事をしていた場所は「SHAKE SHACK」となります。

綿子と文則は妙にギクシャクしている感じで、2人の会話が成立しているように見えつつも、気持ちをすり合わせるような落とし所のない会話のようにも見えます。この演出が、本作の味とも思えるところで、全て説明セリフで状況を説明する作品ではなく、ちょっとした言動で、気持ちを表していく演出になっています。

「あたし、持てるところないし。」

木村と綿子のデートを思い返すシーンがちょいちょい挟まれますが、空港でのデートは特に何をするというわけでもなく、そのシーンは、綿子と文則のデートとザッピングしているという演出になっています。気が付きにくいのですが、そういう演出が多数使われている感じです。

「旦那のお金ですから」

綿子は、専業主婦をしているということで、結婚をしているのがシレッとわかります。

木村の墓参りとして、山梨まで墓参りをしますが、そこで木村の父親と出会います。すでに他界している人の感じが父親の言葉から示されます。このときの飼い犬の事故の話は、実際に木村の事故を近くで見ているのですが、妙にイメージがダブります。

その時に、文則は電話で綿子の居場所を聞いてきますが、そのときに一緒にいる人に電話を代わってもらうということで、文則は綿子を疑っているということがわかります。こういう演出の多い作品でもあります。

文則の人の接し方に関しては、色々イラッとしますが、なぜぎくしゃくしてしまっているのかはあまり明確に語られないところがあります。

文則については、文則の母親の過保護なところがあるように思われますが、この点も綿子と文則のギクシャクしているところでもあります。

終盤、木村の妻と逢い、木村と綿子の関係を聞かれます。お互い淡々と会話となり、亡くなった人のことの話となりますが、木村の人物像がぼんやりと見えてきます。また、木村の父親との会話からの成り行きがこの出会いともなっているところはあります。

「なにが、なにについて?」

文則が綿子に対して謝罪を求めるところについて、非常にイラッとします。

「でも、知らんふりした」

不倫相手の事故死の状況を後で綿子は説明しますが、文則と綿子の話し合いで、2人の過去の経緯がわかるようになってきます。

淡々とした内容の作品ではありますが、主人公視点の内容でもあり、さほど難解さはありません。問題は、文則と綿子と木村の関係性が詳しく描かれてなく、要所要所の演出から読み取るところはあります。

序盤の事故が、終盤まで後を引き、登場人物の関係を紐解いていくところとなりますが、徐々にそのつながりが「ほつれていく」という流れの作品かと思います。

非常に淡々としていますが、84分という長さで、かなりな密度感のある作品ではありながら、セリフ自体はさほど多くない、そんな感じの作品です。

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