【日本映画】「ルノワール(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】早川千絵
【出演】鈴木唯/石田ひかり/中島歩/河合優実/坂東龍汰/リリー・フランキー/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】時代は1980年代後半。主人公のフキは11歳の小学生。感受性豊かな彼女は、得意の想像力で自由に過ごしていた。

監督:早川千絵, Writer:早川千絵, 出演:鈴木唯, 出演:石田ひかり, 出演:リリー・フランキー, 出演:中島歩, 出演:河合優実, 出演:坂東龍汰
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映画に丁寧な説明を求めているような人にはあまりおすすめできない作品

早川千絵監督は、映画学校のENBUゼミナールの卒業制作「ナイアガラ」が2014年のカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選し、評価を得ています。その後短編映画を制作し、2022年「PLAN75」で両辺映画監督デビューをしています。

鈴木唯は、2024年「ふれる」で映画初出演初主演をし、注目されています。その後、『ここで吸っちゃダメ!』『3月11日』『少年と犬』などの作品に出演しています。

物語は、1980年代を舞台に、感受性の高い主人公の小学生が、想像力で暮らしていくなかで、大人の世界を垣間見ていくストーリーです。

序盤から、自分が小さかったときのビデオを見るフキが描かれ、それから出かけて行き、ゴミ捨て場でゴミを捨てます。

フキは11歳の少女ですが、自宅で何者かに絞殺されてしまい、その葬式が描かれ、死んだことにより泣いている人に対するフキの思いが独白されます。

本作の主人公はフキとなりますが、序盤から死んでしまうことで、ちょっと異質な感じがしますが、ここまでの流れは、小学生ながらの作文ということで、フキ自身がちょっと変わった感受性を持っていることがわかります。

本作は、1980年代の夏の設定であり、時代背景や環境が現在とは異なるので、当時の流行等もある程度反映されています。

フキは父と母の3人で暮らしていましたが、父が病に冒され家の環境はかなり大変なところになり、暗い話っぽい感じですが、本作は、主人公のフキの目を通した大人の世界を描いたところになります。

「みなしごになってみたい」

フキの書いた作文は非常に不思議なところがあり、主人公は、フキではありますが、感情移入する余地はなく、むしろフキ自身のキャラクターに興味を抱いて観るのがよいです。

フキはテレビで見た超能力に感化され、父親と超能力を試してみますが、そのことから、様々な場所で超能力めいたことをするようになり、色々な人の悩みを解消していきます。

母の詩子も同様に、常識人のような感じでもありますが、どこか悩みを抱えており、父親の圭司も病状もあってか、家族がバラバラになっているような感じになっていきます。

フキ自身は、さほど思い悩むこともなく、独自な感性と感情がいまいち見えないところもあり、本作の物語の流れを掴むのがちょっと難解です。

中盤過ぎで本作のタイトルでもある「ルノワール」について、関連することが出てきますが、フキが病院で見かける絵がルノワールになっています。

父とフキは100万円を払って妙なセミナーに行き、競馬に行き、父親の行動をフキがどう感じているのかを読み取ることが重要となってきます。

父の入院生活から、自宅に戻り療養をしますが、なんとも言えない重い感じで、説明なく、この3人の家族の生活をみていくことになります。

終盤まで観ていくにつれて、これまでの物語の積み重ねがわかるようになっていますが、やはり本作は難解なところが多く、説明もほとんど行われません。

家族の話であり、フキの目から見た大人の世界などを描いた作品ではありますが、気軽に見るというよりも、しっかりと情景を感じ取って観る作品でもあり、映画に丁寧な説明を求めているような人にはあまりおすすめできない作品です。

予告編

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