【今週公開の新作映画】「遠い山なみの光(2025)」2025年9月5日 公開情報と私感

作品紹介

【監督】石川慶
【出演】広瀬すず/二階堂ふみ/吉田羊/カミラ・アイコ/松下洸平/三浦友和/

【あらすじ】1980年代のイギリスが舞台。ニキはロンドンに住みながら作家をめざしていたが、疎遠になっていた実家に行く。そこには夫と長女を亡くし、一人で住んでいた母 悦子に会う。

公式サイト

母の過去の話が中心となるのかと

石川慶監督は、大学では物理を学んだあと、映画監督を目指し、ポーランドに留学をし、演出を学んでいます。帰国後は、ドキュメンタリーやCMを制作し、2017年『愚行録』で長編映画デビューをしています。

広瀬すずは、姉が専属モデルを努めていた「Seventeen」のイベントに行った際にスカウトされる。その後、同じく「Seventeen」の専属モデルとなり、2012年『天才!志村どうぶつ園』でテレビ初出演をする。以降CM等に起用され、2013年『幽かな彼女』で女優デビューをし、同年『謝罪の王様』で映画初出演をしています。テレビや映画、CM等多岐に渡る活躍をしている女優で、2020年にはルイヴィトンのアンバサダーにも就任しています。

二階堂ふみは、幼い頃より映画に影響を受け、俳優を志します。12歳でグラビアデビューをし、2007年「受験の神様」で女優デビュー、その後TVやドラマ、バラエティと多彩な才能を発揮しています。

物語は、1980年代が舞台。イギリスで作家を目指していた娘が、日本に戻るが、実家には夫と娘を亡くした母が一人で生活しており、ともに暮らし始めるが、母は長崎で知り合った女性と幼い娘の夢を見ることを語り始める。

本作は、1982年に刊行された小説「遠い山なみの光」で、 カズオ・イシグロの著書となります。もともとはイギリスで刊行されており、A Pale View of Hillsというタイトルで、1984年には日本で「女たちの遠い夏」というタイトルで刊行、2001年に改題され、「遠い山なみの光」となっています。

日本・イギリス・ポーランド合作の作品です。

1980年のときの母を吉田羊が演じ、1950年のときの母を広瀬すずが演じています。

本作の舞台は、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの故郷でもある長崎となっています。

カズオ・イシグロは、1982年に「A Pale View of Hills(女たちの遠い夏)」で小説家デビューをし、高い評価を得ています。1989年「日の名残り」が3作目となり、この作品は映画化されています。2017年にノーベル文学賞を受賞しています。1983年にイギリスの国籍となっています。

ノーベル文学賞は、日本人では、川端康成、大江健三郎が受賞をしています。

物語的には、ヒューマンミステリーとなっており、母の過去の話が中心となるのかと思います。

予告編

個人的に勝手に思う関連作品