【監督】パーカー・フィン
【出演】ソシー・ベーコン/カイル・ガルナー/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ローズは、精神科医としては働く女性。ある日、学生のローラのカウンセリングをし、数日前に教授の自殺を目撃する。そのローラは、カウンセリングの際に、笑顔のまま、自殺をしてしまう。
エンディングの曲が「lolipop」であり、このギャップ感に戸惑います
パーカー・フィン監督は、アメリカの監督で2018年より短編映画を制作し、その後、2022年「スマイル」で長編映画監督デビューをしています。
ソシー・ベーコンは、父親がケビン・ベーコン、母親がキーラ・セジウィックという両親のもとに生まれています。2005年「バイバイ、ママ」で映画デビューをし、監督は、ケビン・ベーコンが行っています。その後、テレビドラマや映画で活躍し、テレビドラマ「クローザー」では、母親と共演しています。2018年「チャーリー・セズ/マンソンの女たち」から、本格的に映画に出演をし、コンスタントに映画に出演している女優です。
本作は、2022年にパーカー・フィン監督が制作した短編映画「ローラは眠れない」という作品をリメイクした作品です。
物語は、精神科医の主人公が、とある女学生をカウンセリングしているときに、笑顔のまま、自らの首を切り、自殺してしまうところを目撃し、そのことで不可解なことが数多く起こり、精神的に病んでいってしまう。
序盤からベッドに横たわる映像から始まり、非常に恐怖心を煽られる感じで部屋の中が映されます。
これは伏線になっていて、後々の関連してくるので、このシーンは強烈な印象があります。
精神的にトラブルになっているローラと面談をしますが、そこで、ローラから目に見えない人ではないものに悩まされているという告白を聞きます。
その後、笑顔のローラがとあることをしますが、その経緯は不思議であり、なぜこのようなことが起こるのかがわからないまま、オープニングクレジットが流れます。
ここまでの演出で、物語に引き込まれてしまう作りとなっています。
主人公ローズの幻覚なのか、それとも妄想なのかわからないまま物語が進んでいきますが、総じて、恐怖心を煽るのは、笑顔で見つめてくる周囲の人物になります。
中盤で、車に駆け寄って来てのシーンは結構ショッキングです。
「本当に?本当に何もいれていませんか?後ろを向いてみてください」
この電話越しの会話はめっちゃ怖いです。
先程まで、普通に会話していた相手が笑顔になっていくのは、エグい感じ怖いです。
というか、エイリアン4のエイリアン感を感じます。
終盤の小屋のシーンも非常にホラー感を煽る感じで、怖さ満点です。
ここで飼い猫がいなくなるので、探し始めますが、夢なのか現実なのかわからないまま、オープニングの横たわった状態に戻ります。
悪夢的なところを描いているのかと思いますが、主人公の周辺で起こっている状況が非常に不可思議な印象を強烈に残します。
主人公が悪夢に苛まされることが延々続くストーリーですが、この恐怖感は初長編監督映画としては非常に巧みな演出力があり、今後に期待できるところがあります。
エンディングの曲が「lolipop」であり、このギャップ感に戸惑います。
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