作品紹介
【監督】渡辺一貴
【出演】高橋一生/飯豊まりえ/玉城ティナ/戸次重幸/大東駿介/井浦新/
【あらすじ】主人公 岸辺露伴は、相手の心や記憶を本にして読む特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使える漫画家。ベネチアに旅行に行った際に教会の懺悔室でとある男の懺悔を聞いたことで、思わずトラブルに巻き込まれていく。
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普通にドラマ感のある作りになっています
渡辺一貴監督は、NHKでドラマを制作してきており、「龍馬伝」「平清盛」「おんな城主直虎」などの大河ドラマをはじめ、多数のドラマを制作し、2020年「岸辺露伴は動かない」を手掛けています。2023年「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」で映画監督デビューをしています。
高橋一生は、1990年『ほしをつぐもの』で映画初出演をしており、その後演劇や声優などで活躍するようになりましたが、端役が多かったのですが、数年前からやっと主演クラスの作品で目立つようになってきています。なお、スタジオジブリ作品「耳をすませば」では、主要キャラクター・天沢聖司の声優を担当しています。
飯豊まりえは、2008年「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、モデルとして活躍します。その後、『ニコ☆プチ』の姉妹雑誌『nicola』などを務め、2012年からは、俳優としても活動しており、多彩な活動をしています。
物語は、特殊な能力を持つ漫画家の主人公が、ベネチア旅行に行った際に教会の懺悔室でとある懺悔を聞いてしまったことで、恐ろしいトラブルに巻き込まれていくストーリーです。
岸辺露伴は動かないは荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」が原作であり、現在3冊のコミックが刊行されています。
テレビドラマ等、コミック以外のメディアで作品化されており、実写は、2020年よりNHKにて放送されており、現在9作品が放送されています。
映画では、本作が2作目となり、2023年に『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開されています。
今回は、コミック1冊目にある「懺悔室」が原作となっています。正確には「岸辺露伴は動かない 〜エピソード16:懺悔室〜」となっており、岸辺露伴のスピンオフ作品では、16個目のエピソードになっています。エピソードは、順番には掲載されておらず、以降、「2、5,6,4,7,8、9、10、11、12」と掲載されており、いくつか未掲載のエピソードがあります。現在、コミックで掲載されているエピソードとしては、今回の懺悔室はもっとも数字の大きなエピソードとなっています。
実写の岸辺露伴は動かないは、「ジョジョの奇妙な冒険」で特有のスタンド能力は登場しますが、スタンド自体は映像には出てこないところに実写ならではのうまい演出があります。
スタンド自体が登場しないので、CG合成のスタンドとかで表現する必要がないので、普通にドラマ感のある作りになっています。
荒木飛呂彦の漫画はトリックが面白く、普通に楽しめる作品でもあり、特に「岸辺露伴は動かない」は1話完結ものであるので、岸辺露伴のキャラクター性だけわかれば十分の作品で、前作を観ておく必要がありません。