【洋画】「THE GUILTY ギルティ 〔2018〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 アスガーは、警察官ながら、現在は、現場を離れ、緊急通報司令室のオペレータとして勤務しています。ある日誘拐されている最中の女性からの電話を受ける。

THE GUILTY/ギルティ(字幕版)

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ヤコブ・セーダーグレン, イェシカ・ディナウエ, ヨハン・オルセン, オマール・シャガウィー
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まずは、周囲の音が極力しない場所での鑑賞をおすすめします

・グスタフ・モーラー監督は、スウェーデン出身の映画監督で、短編映画で評判を得た後、本作が長編デビュー作となります。

・サンダンス映画祭 観客賞を受賞しています。

・本作は、電話の声と音だけで展開する物語で、通報司令室以外での情景は画面には表れません。

・ほとんどが、アスガーの表情や言動のみで演出されるので、映像的には退屈なところがあります。

・だたし、この映画の興味深いのは、全て受話器からの音だけがすべての情報となり、その伝えられる情報を想像する以外の手段がありません。

・当然、映画を観る人はすべて音から判断するしかなく、環境としては、アスガーの行動と音のみで想像せざるを得ません。

・その状況でもあり、ある程度のミスリードも含まれるところがあり、ここがこの映画のポイント。

・当然音のみで判断するので、観る人それぞれの想像力が出てくるわけで、電話に出てくる人のイメージは、観ている人全員が異なるはずです。

・この構造は面白く、物語の方向は電話口の先で展開されていきます。

・似たような内容の作品は過去にもありましたが、本作は徹底して、通報司令局しか映像にはでてきません。

・その中で、各所に指示をしてパトカーや警官を動かすことにもなり、多少、組織を動かしている錯覚も出てきてしまいます。

・この部分に、さらなる錯覚要素があり、徐々にこの物語の構造が音だけで進行していることでの不協和音があることも見え隠れし始めます。

・目に見えない状況が報告されて来る中で、各々の思い描く情景が異なることで、異なる解釈が発生してしまうことを描いています。

・さらには、主人公アスガーにも抱えている問題もあり、多くの伏線が正しい説明であれど、解釈の違いで異なる方向に導いてしまうという展開となります。

・見えない状況を語るということの難しさも感じますが、主人公の思い込みや客観視をどう捉えるかということで、描かれた88分の密室劇とも形容できる作品となります。

・まずは、周囲の音が極力しない場所での鑑賞をおすすめします。

・全編で印象的な見せ方をされているヘッドセットは「Jabra PRO 925」となります。

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