【洋画】「ギルバートグレイプ〔1993〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】アイオワ州エンドーラに住む主人公ギルバートは、24年間、この街を出たことがなく、知的障害者の弟と過食症の母親と二人の姉妹の住む家庭を支えています。ある日トレーラーハウスで祖母と旅をすると出会う。

ギルバート・グレイプ(字幕版)

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ジョニー・デップ, レオナルド・ディカプリオ, ジュリエット・ルイス, メアリー・スティーンバージェン, ダーリーン・ケイツ
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登場人物に悪人がほとんど出てこないところもあり、気持ちよく鑑賞できる感動作

ラッセ・ハルストレム監督は、1975年に「恋する男と彼の彼女」で監督デビューをし、ABBAが出演の映画『アバ ザ・ムービー』がヒットしたことで注目され、1985年『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされて以降、多数の良作を監督しているスウェーデンの監督です。

ジョニー・デップは、16歳のときに高校を中退し、ミュージシャンとしての「The Kids」のリードギタリストとして活躍し、その後、1984年『エルム街の悪夢』で映画デビューをし、1990年『クライ・ベイビー』で映画初主演、「シザーハンズ」で注目を浴びて、一癖ありながらも印象に残る役者として活躍しています。

「The Kids」は、現在「Six Gun Method」という名前に改名し、さまざまなバンドとコラボレーションをしています。

ジュリエット・ルイスは、1988年「花嫁はエイリアン」で映画デビューをし、監督『ケープ・フィアー』で、弁護士の主人公の娘を演じて、アカデミー助演女優賞にノミネートされて以降、多数の映画に出演しております。

メアリー・スティーンバージェンは、出版社に勤めながらも演劇の勉強をし、監督デビュー作『ゴーイング・サウス』にヒロインとして初出演し、1980年『メルビンとハワード』でアカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞し、注目されています。以降、バックトゥザフューチャーのドクの恋人役でも知られたことで、更に知名度が上がっています。

レオナルド・ディカプリオは、義理の兄がTVCMで多くの収入を得ていることに感化され、10歳からオーディションを受けはじめ、14歳で初めてTVCMに出演しています。その後、テレビドラマに出演をし、1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされたことで注目され、1997年「タイタニック」の世界的ヒットで、多くのファンに支持される俳優となっています。

2016年に『レヴェナント: 蘇えりし者』でアカデミー主演男優賞を受賞しており、5度目のノミネートで念願を達成しています。

物語は、アメリカの地方に住む主人公は、一家を養いながら町の中の閉鎖的な環境におり、日々を過ごしていましたが、トレーラーハウスで旅をする一家と出会い自分の生き方についてもう一度見直すストーリーです。

題名がまさしく主人公の名前ではありますが、原題は「What's Eating Gilbert Grape」となっており、「ギルバートグレイプは何をイライラしているの?」となります。

中心となるのは主人公のギルバートとその弟の知的障害者のアーニー、そしてトレーラーハウスのベッキーの3人となります。

まず興味深いのは、アーニー。

知的障害者ながら、長く生きられないと言われながらも、18歳となり、好奇心が先行して奇異な行動に走ってしまうところ。

心は純朴ながらも、抑制が効かないところがあるので毎回周囲にトラブルを呼び込みますが、大切な弟というところで、ギルバートは優しく接します。

レオナルド・ディカプリオの役にのめり込んだ演技力でとてもびっくりしますが、当然アカデミー助演男優賞を受賞しています。

アーニーが周りを振り回すところがありますが、どこかコミカルなところもあり、重々しい感じは受けません。

それは、ベッキーの登場でギルバートの考え方も感化されていくところであり、自らが望む道を歩むことに気づかされていくところです。

ベッキー自身も柔軟な発想と自分自身をしっかりと見つめた人であり、ここに思っているだけでは何も物事が進まないということに気づかされることになります。

中盤以降、ギルバート一家の人生をどう考えるかというところが出てくることで、新しい一歩を臆せず踏み込んで行こうという気持ちの変化が生まれてきます。

決して受け身ではなく、望むことを無理なく実現していく。

決して簡単なことではありませんが、そうした勇気と決断を、やさしく描いていきます。

最終的には希望のある未来を描くような形でストーリーが続いて行きますが、いつまでも気持ちを感情移入して観続けていたいような作品です。

登場人物に悪人がほとんど出てこないところもあり、気持ちよく鑑賞できる感動作です。

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