【日本映画】「嵐電〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/窪瀬環/
【個人的評価】

【あらすじ】ノンフィクション作家の平岡衛星、修学旅行で青森から訪れた女子高生 北門南天、太秦にあるカフェで働く 小倉嘉子。この3人が、京福電鉄 嵐山線を舞台に描いた物語。

嵐電

嵐電に乗ったことのある人に観てもらえればよいかと思う作品

・監督の鈴木卓爾は、高校在学中に8mmでアニメーション映画『街灯奇想の夜』を監督し、その後、1988年『にじ』で第11回ぴあフィルムフェスティバルにて審査員特別賞を受賞しています。俳優としても活動しており、映画監督や俳優として多彩な活動をしています。

・井浦新は、大学時代にスカウトされモデル「ARATA」として芸能界入りし、1998年には、独自のブランド「REVOLVER」を立ち上げています。1999年「ワンダフルライフ」で映画初主演をし、その後2002年『ピンポン』で人気を得ています。2005年には「メガネ男子」で「好きなメガネ男子」1位となっています。

・ARATAから本名の井浦新にと改名した理由は、「を演じた役者の名前が、アルファベット表記でエンドロールに出ることは好ましくない」と考えたからと発言しています。

・音楽は、あがた森魚が担当し、主題歌もあがた森魚「鳥ガール星ガール」となっています。

・物語は、3つの物語で構成された内容で、嵐電沿線で生活する人々を描いたストーリーとなっています。

・主に嵐電・帷子ノ辻駅周辺を描いており、この近辺を知っている人であれば、それだけで観ていられます。

・嵐電は、らんでんと呼ばれて親しまれており、京都の西部を走る路面電車です。風情があり、古都のまた違った一面が見られる路線です。

・「結婚・オブ・ザ・デッド」という劇中劇がありますが、映画の撮影を異なる点から見えて面白かったのですが、京都という点から考えると、太秦らしさはない作品なので、もったいなかった気もします。多分「カメラを止めるな」を引用したかったのかもしれません。

・太秦映画村出てくるところがあり、新選組の衣装を着たりできるサービスがあり、行ったことのある人なら、その雰囲気はわかるかと思います。

・嵐電と江ノ電の関係もあり、鉄道が好きな人には多少理解できるのかと思います。

・全体的な物語は、なにかあるのような、何も起こらないのようなそんな印象でもあり、まさしく、嵐電を中心としたその生活圏の中での物語です。

・地元の住人だけでの物語ではないので、嵐電の周辺の説明もしてくれるのですが、多少説明調なところがあるので、違和感がありますが、本作は、嵐電周辺を描いた地域紹介映画と考えるのがよいのかと思います。

・嵐電に乗ったことのある人に観てもらえればよいかと思う作品です。

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