【監督】杉山泰一
【出演】大平サブロー/ラサール石井/小宮孝泰/渡辺哲/でんでん/有薗芳記/のん/菅原大吉/戸田恵子/小日向星一/相築あきこ/柄本明/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】売れないコーラスグループ「山田修とハローナイツ」は結成から十数年経つもコレといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手のキティ岩城と地方を転々として活動をしていた。
ゆったりと映画を楽しみたいときに良い作品
杉山泰一監督は、1981年『の・ようなもの』で助監督を努め、森田芳光監督作品に多く携わっています。その後、『の・ようなもの』の続編にあたる作品「の・ようなもの のようなもの」で2016年に映画初監督をしています。
大平サブローは、大平シローと、「太平サブロー・シロー 」を結成し、漫才コンビとして人気となりますが、後にコンビを解消しています。なお、相方の大平シローは、2012年に他界しています。
ラサール石井は、渡辺正行、小宮孝泰と「コント赤信号」を結成し1980年テレビデビューをしています。コント芸人として活躍しながらも、演出家としても活躍しており、多彩な才能のある芸人です。
のんは、2006年第10回ニコラモデルオーディションに応募し、グランプリを獲得し、以降2010年まで専属モデルとして活躍しています、2010年「告白」で映画デビューをし、CMやドラマで活躍しています。2013年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のヒロイン・天野アキ役を演じて話題となるも、2015年に事務所独立騒動のために休業状態となり、芸名を能年玲奈から「のん」と変え、芸能活動を再開し、2016年「この世界の片隅に」で主人公の声優を演じて話題となっています。
原作と脚本を手がけた水谷龍二、ラサール石井、小宮孝泰が結成した「星屑の会」によって舞台『星屑の町』シリーズが本作のベースとなっています。
のんは、2014年「海月姫」以来6年ぶりに映画に出演しています。
物語は、昭和風の歌謡コーラスのグループを中心にそのメンバーと新規に加入してくる女性メンバーとのかかわり合いを描いたストーリーです。
ざっくりと、演出から雰囲気まで昭和歌謡感が満載であり、このレトロ感が本作のアジではあります。
のんの目がキラキラしているところは健在で、素直な感じが非常によくつたわってきます。
中盤で、のんの弾き語りがありますが、女優であるという点も考えると、多彩な才能があるなぁと思います。
淡々とした展開でもあり、複雑な伏線があるわけでもないので、のんびりと観ていける作品です。
登場人物の平均年齢が高めではありますが、のんの魅力で充分に魅力は維持できているかと思います。
ゆったりと映画を楽しみたいときに良い作品かと思います。
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