作品紹介
【監督】平一紘
【出演】堤真一/山田裕貴/津波竜斗/玉代㔟圭司/尚玄/岸本尚泰/城間やよい/川田広樹/山西惇/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】1945年、沖縄県伊江島に派兵された山下一雄少尉と安慶名セイジュンは援軍を待つために木の上で密かに待つが、その間に戦争は終結していたというストーリーです。
舞台で本作を観たほうが良かったのでは?
平一紘監督は、大学時代に自主映画を制作し、2014年『アンボイナじゃ殺せない』で長編映画デビューをしています。以降、テレビドラマや映画製作をしている監督です。
堤真一は、1984年にジャパンアクションクラブに入団し、俳優活動をします。JAC退団後は、様々な演劇に出演をし、テレビドラマ『ピュア』「やまとなでしこ」で人気となります。舞台や映画、テレビドラマと多彩な活動をしている俳優です。
山田裕貴は、ワタナベエンタテイメントに所属し、D2のメンバーとして活躍、その後、2011年、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイブルーとして俳優デビューしています。
物語は、舞台は、1945年の日本。終戦間際に沖縄にある島に派兵された2名の兵士は、援軍を待つために木の上でひっそりと待つが、その間に戦争は集結していたというストーリーです。
「あの日、俺達は、この島に残された、2人だけの軍隊だった。」
序盤から、この一言で状況が説明され、そこから島で作業をしているシーンになります。
島の飛行場を作っていることになり、戦時中の厳しい状態で描かれます。
「一人十殺だ」
沖縄本土から離れた島を最終防衛戦として敵を迎え撃つ拠点でもありますが、当時の戦争の状況で言えば、お国のためにというような無茶な戦いをしていたことになり、平穏に見えつつも、すでに劣戦となっている空気感ではあります。
本作は戦争の悲劇を描くというよりも、もうちょっと違う視点もある作品にも見えます。
「これよりこの島は地獄に突入する」
島に援軍が来ない事となり、孤立無援で戦うことになりますが、あっという間に全滅します。
本作は大作映画というわけではないので、戦闘シーンは派手な演出ではなく、地味ながらしっかりと、主人公視点で戦争の激しさが描かれます。
戦争の悲惨さが描かれますが、演出的には残酷な要素は極力避けています。
伊江島自体は、名護の近くにある島で現在も「伊江村」があり、人が住んでいる島です。
上官と新兵の2人だけが生き残り、木の上に潜伏をしながら生き延びて行きますが、活動は夜しかできず、海も敵の軍艦が多く押し寄せて来ており、完全に身動きが取れない状況となります。
木の上で何日も潜伏していますが、食料がない状況もあり、むしろなんでよいので食べられるものを探すということをして生き延びて行きます。
新米兵士は伊江島にいたこともあり、食べられる食料などの知識があり、サバイバルをしながら生きていきます。
木の上の生活も4ヶ月も経過し、極限状態となっていきますが、服や身の回りの状況はさほど汚れていくわけでなく、映画的な演出なのでしょうがないのですが、本作は、そのリアリティを描いているわけではないです。
登場人物は、上官と新兵のほぼ2人であり、1年以上も潜伏しながら過ごしており、中盤で徐々に2人の関係も変わっていきます。
「多分、島は元には戻らないと思うんです。」
中盤以降で、生きながらえていることに対して疑問を持ち、口論をしていきます。
「でも、もう違う場所だ」
新兵でもあるセイジュンの手記が本作の核心となっているわけで、もともとは舞台作品というところは演出的によくわかります。
映画版も悪くないのですが、舞台で本作を観たほうが良かったのでは?と思うところもあります。
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