【洋画】「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング(2025)」★★★☆☆

作品紹介

【監督】クリストファー・マッカリー
【出演】トム・クルーズ/ヘイリー・アトウェル/ヴィング・レイムス/サイモン・ペッグ/イーサイ・モラレス/ポム・クレメンティエフ/ヘンリー・ツェニー/シェー・ウィガム/アンジェラ・バセット/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 イーサン・ハントは、IMFエージェントのスパイ。AIプログラム「エンティティ」をガブリエルに渡さないために任務を行う。

任務をこなすことがどうも重要視されていないようにも

クリストファー・マッカリー監督は、1992年にブライアン・シンガー監督に脚本執筆を依頼され、『パブリック・アクセス』の脚本を手掛け高い評価を得ています。その後、1995年『ユージュアル・サスペクツ』でも脚本を手掛け、非常に巧妙なトリックのストーリーで、「過去最高の映画1000」や「最高の映画脚本101」に選ばれています。2000年「誘拐犯」で監督デビューをし、その後、2012年「アウトロー」でトム・クルーズの作品を手掛けて以降、2015年から「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」と監督しています。

トム・クルーズは、レスリング等のスポーツに熱中をしていたのですが挫折をし、演劇に興味を持ち、1981年「エンドレス・ラブ」で映画初出演後、1983年「卒業白書」で注目をされます。その後、「トップガン」「カクテル」「レインマン」と立て続けに話題作に出演をし、1989年「7月4日に生まれて」でゴールデングローブ賞 主演男優賞受賞しています。1996年「ミッション:インポッシブル」では製作にも関わり、以降人気シリーズにもなっています。アカデミー賞では、助演賞と主演賞にノミネートされたことはありますが、受賞歴はありません。端正な顔立ちで人気も高く、近年はアクション作を多く出演しており、ハリウッドを代表する俳優でもあります。

「ミッション:インポッシブル」シリーズでは初の2部作となっていますが、その前の物語との関連性もあり、多くの登場人物が出てくる展開となっていますが、しっかりと過去作品や前作の説明があるので、本作だけでも楽しめる作品ではあります。ただし、過去作品を観ておくほうがさらに楽しめることは間違いないです。

制作費が推定で4億ドルになると言われており、映画製作史上、最も高額の制作費とも言われています。

物語は、主人公のIMFスパイが、世界の命運を握る鍵を巡り、世界の危機を救うために戦うスパイアクションのストーリーです。

序盤から、今までの作品のダイジェスト的なコラージュ映像で描かれ、そこからエンティティに結びついて行く説明があります。

本作は、1996年から続いている「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作の後編となり、本作で完結すると言われている内容ですが、トム・クルーズ自身はまだ次回作の出演には興味を持っているようです。

本作は、169分という時間でも非常に長く、前編の『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング』の163分と合わせると、332分という長さとなります。さすがに物語としては長過ぎるところがありますが、本作では、説明をしっかり行っていることもあり、説明に時間を費やしているところが多いです。

特に、「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」ではほぼ半分くらいの時間が説明であり、スパイアクション映画というよりも、何を実行しているのかの話が展開していきます。

主人公のイーサンも、数々の世界的危機を救ってきていますが、実際にはそのための犠牲もあり、「ミッション:インポッシブル」1作目をはじめとした過去作品で行ってきたことが、本作で関連してきているところもあります。

元CIA分析官ウィリアム・ドンローや、「ラピッドフッド」などの設定も本作につながりがあり、こじつけのような気もしますが、うまく過去作品の状況を本作に織り込んでいるところは見事ではあります。

非常に多くの説明で、計画が描かれていきますが、難解そうな計画でも、意外と大雑把ではあり、多くの任務は力技で解決しているところはあります。

スパイ・アクション映画として8作目の作品ではありますが、今回のシリーズではどちらかといえば、スパイ要素は薄く、テクノロジーや変装や侵入などの要素は少なく、イーサン・ハントのアクションのみが注目の点となっているのは惜しいところです。

派手さがなくとも楽しめる1作目を観ていると、ミッション・インポッシブルの作品の世界観が大きく広がりすぎてしまったための問題にも思えます。

決して面白くないわけではないのですが、6作あった過去作から比較すると、「デッド・レコニング/ファイナル・レコニング」は、世界観を広げすぎたために、多くの登場人物やポリコレに徹しすぎてしまい、肝心のスパイアクションが抜けてしまったようにも思えます。

本作で完結という噂もありますが、スタントアクションがメインではなく、地味ながらもハラハラできるスパイアクションであれば、無理なスタントは必要ないように思います。

確かに終盤の複葉機のアクションは凄いとは思いますが、本来スパイアクションを観るにあたっては、任務をこなすことがどうも重要視されていないようにも感じます。

予告編

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監督:クリストファー・マッカリー, プロデュース:トム・クルーズ, プロデュース:J・J・エイブラムス, プロデュース:ブライアン・バーク, プロデュース:デヴィッド・エリソン, プロデュース:デイナ・ゴールドバーグ, プロデュース:ドン・グレンジャー, プロデュース:ジェイク・マイヤーズ, Writer:ブルース・ゲラー, Writer:クリストファー・マッカリー, 出演:トム・クルーズ, 出演:ジェレミー・レナー, 出演:サイモン・ペッグ, 出演:レベッカ・ファーガソン, 出演:ヴィング・レイムス, 出演:ショーン・ハリス, 出演:アレック・ボールドウィン
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