【日本映画】「新聞記者〔2019〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 吉岡エリカは、東都新聞社会部の若手女性記者として働いていたが、官邸への鋭い質問や追求欲から、異端な記者となり周囲から異端視されていた。大学新設計画のリークがあり、コレが発端で、複雑な世界に足を踏み入れていく。

社会的メッセージ性が強い映画としてみる価値はある日本映画

藤井道人監督は、様々な短編映画を制作後、原作の映画「オー!ファーザー」で長編デビューをしています。

東京新聞記者・望月衣塑子の小説が原作のサスペンスドラマで、国家の闇を追う記者と若手エリート官僚が、それぞれの正義を貫こうとする作品です。

主演のシム・ウンギョンは、韓国出身の女優で、日本でも活動の幅を広げています。

物語は、新聞記者と内閣情報調査室の若手エリート官僚が事件の真相に迫る調査を行なっていく内容です。

展開は坦々としているところがあり、音楽もほぼないので、かなりシリアスな展開となっています。

そのシリアス感を裏付けるのが綿密な調査によるシナリオであり、新聞記者と内閣情報調査室という仕事についての物語となっています。

実際には、内閣情報調査室は取材をしても何も情報が得られなかったらしく、本作のテーマがかなりタブーな要素を含んでいることがわかります。

序盤は政府におけるさまざまな問題が描かれ、スキャンダルの揉み消し等が描かれます。

大学新設計画については中盤から話題となってきて、政府や官僚の裏の画策が描かれます。

多少退屈なところも感じられるのが、紋切り型の過剰な演出に多少現実味が失われていっているところがあり、徐々に会話劇の繋ぎ合わせと始終してしまっているところです。

登場人物への感情移入もしづらいところがあり、この部分が気になるところです。

プロパガンダ映画と分類できる映画ではありますが、やはり描ける部分に綿密な調査を反映しづらかったところがあるのかと思われます。

とは言え、社会的メッセージ性が強い映画としてみる価値はある日本映画だと思います。

主人公の新聞記者が日本人ではないところに印象操作も感じられますが、あからさまな演技をしているわけではないので、そこは評価したい点かと思います。

気楽にみる映画ではないのですが、113分という一般的な映画の内容でもあるので、たまにはこういう作品を観ておくのも良いかと思います。

予告編

https://youtube.com/watch?v=-Gaym9BOrcM

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