作品紹介
【監督】千原徹也
【出演】吉岡里帆/モトーラ世理奈/詩羽/松本まりか/安達祐実/南琴奈/後藤淳平/はっとり/コムアイ/MEGUMI/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 常田菜摘は、美術大学卒業後、デザイン会社で仕事をするもうまく行かず、アイスクリーム店でアルバイトをする女性。日々生活する中で、彼女の生活の周辺での人物関係が描かれる。

言ってしまえば、物語よりも作品の雰囲気で成立しているところはあり
千原徹也監督は、グラフィックデザイナーとして様々な作品を作り、広告やプロモーションビデオを手掛けています。2023年「アイスクリームフィーバー」で映画監督デビューをしています。
吉岡里帆は、京都太秦生まれで、芸術文化に親しみながら学生時代を過ごし、高校3年のときに、『天地明察』のエキストラ出演をします。その後、演劇の世界に触れ、18歳のときに、唐十郎の『吸血姫』で主人公を演じ、徐々に芸能の世界にのめり込み、2013年より女優としての活動を始めますが、グラビアやミュージックビデオの出演が多くなります。2015年『マンゴーと赤い車椅子』で映画デビューをし、テレビやドラマで活躍をしています。
モトーラ世理奈は、父がイタリア系アメリカ人で母が日本人のハーフ。2014年に原宿でスカウトされ、雑誌「装苑」の専属モデルで活躍します。その後、2016年RADWIMPSのアルバム『人間開花』のビジュアルジャケットに抜擢され、注目をされ、圧倒的なインパクトで多くの媒体で活躍しています。また、2019年にフィッシュマンズ「いかれたBaby」で歌手としてデビューもしています。
キャッチコピーは「100万年君を愛ス」
主題歌は、 吉澤嘉代子「氷菓子」と小沢健二「春にして君を想う」です。
原作があり、芥川賞作家・川上未映子の短編小説「アイスクリーム熱」が原案となっています。
物語は、アイスクリーム店でアルバイトをする主人公が、その周辺の人間関係を元に描かれるラブストーリーです。
序盤からちょっとイメージ的な映像で、なんとなく世界観が描かれ、橋本佐保の生活が描かれます。彼女は作家として活動をしており、モトーラ世理奈が演じています。
「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」というアイスクリーム屋で働く常田菜摘は、バイト長として働いていますが、後輩のバイト 桑島貴子とともに仕事をしています。
桑島貴子は、詩羽が演じており、モトーラ世理奈、詩羽、吉岡里帆と松本まりかが中心人物となってきます。というか、クセの強い人が何人か混じっている時点で、只者ではない感じがします。
というか、詩羽はもう詩羽でしかなく、演技力とかの問題ではなく、役名を詩羽にしてもよいのではというくらい、普通に詩羽です。
とはいえ、詩羽自体は表情に魅力があり、愛嬌のある笑顔は彼女の持ち味とも言え、個人的にはかなり気になる人物でもあります。
10分くらい観るとわかるのですが、本作はほとんど女性だけしか出てこない感じでもあり、高嶋優の姉の娘が突然訪ねて来て、父親を探すということでちょっとだけ物語が見えますが、複数の女性がザッピングで描かれるため、序盤では物語の中心がよくわかりません。
モトーラ世理奈と吉岡里帆が並んで歩くシーンがありますが、モトーラ世理奈は身長が167cmあるので、意外と大きいのと、吉岡里帆が小柄なので、かなり差があるような気がします。なお、吉岡里帆は158cmです。
観ているとわかるのですが、それぞれのキャラクターが徐々に出会っていくパターンの物語ではありますが、展開がちょっと遅いのと物語の中身が薄いのと、感情移入先がわかりにくいので、いまいち作品にのめり込みにくいところはあります。
とはいえ、モトーラ世理奈、詩羽、吉岡里帆、松本まりかなどなど誰か気になる女優がいるのであれば、それだけで観ていられる気もします。
言ってしまえば、物語よりも作品の雰囲気で成立しているところはあり、登場人物の人間模様がフワッと描かれているそんな感じです。
物語の内容を観るというよりも、雰囲気だけを感じる作品かもしれません。モトーラ世理奈の笑顔が観られたのが最も良かったところかもしれません。
予告編
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