【監督】竹村謙太郎
【出演】高橋文哉/桜田ひより/茅島みずき/曽田陵介/齊藤なぎさ/板垣瑞生/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 黒田希美は、普通の女子高生。ある日、移動教室にある手紙から、学校一の人気者 瀬戸山潤と秘密の交換日記を始めるが、この手紙の送り先は、希美の親友の松本江里乃へのものだった。
もともとハッピーエンドで締めくくられるのは、作品的にも想定済みなのですが
竹村謙太郎監督は、TBS系列のドラマの演出を行い、2022年「交換ウソ日記」で初映画監督を務めています。
高橋文哉は、2017年男子高生ミスターコン2017でグランプリに選ばれ、芸能界デビューをしています。2019年『仮面ライダーゼロワン』で主役を演じ話題となり、その後、テレビドラマ「最愛」でも注目されています。2019年「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」で映画デビューをしており、その後も、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル」「牛首村」などに出演し、活躍の幅を広げている俳優です。
桜田ひよりは、子役モデルとして活躍をし、その後、オーディションに応募したことで本格的に芸能界で仕事をしています。2011年「はやぶさ/HAYABUSA」で映画デビューをし、2019年『薄暮』では声優も行っています。テレビドラマや映画と幅広く活躍している女優です。
物語は、高校生の主人公が、移動教室で見つけた手紙から、交換日記を始めるが、その相手が実は違う人宛だったということから、気持ちが揺れ動いていくストーリーです。
序盤から、授業に手紙を書き、移動クラスの際に、その席に座る子にメッセージを送る男子が描かれます。その手紙の内容を読むのが主人公ですが、相手の名前がないので、間違えてしまうのもわかります。
要は、主人公と親友と好きな人の関係で物語が進みますが、好きな人のことを知りたいということでは、この行動や当人のかわりに交換日記を始めてしまうのは、なんとなくわかります。
普通に学園モノあるあるラブストーリーですが、要所要所出てくる趣味に「マキシマムザホルモン」や「なかやまきんに君」など、ちょっと趣味が偏ったところはあるある程度ではとどまっていないところもあり、このあたりは良さげです。
交換日記なので、書いている人がわからないということでもありますが、筆跡や知っていることが伝わっているということでは、さすがに、潤と江里乃の間でのなんとなく噛み合わないことで気がついてもおかしくない気もします。このあたりは、創作なので、深いツッコミは考えないほうが良いです。
物語的にネタ切れになりそうになる中盤ですが、展開自体を中盤以降多少ひねりを入れています。
もともとハッピーエンドで締めくくられるのは、作品的にも想定済みなのですが、学生ラブストーリーの典型としては、その過程を楽しむことでもあり、本作もスッと観やすくできているので、気楽にみられます。