【日本映画】「しあわせのマスカット〔2021〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】福本/ヨシダ朝/宝積有香/土居裕子/大久保聡美/森日菜美/村瀬美穂/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 相馬春奈は、入院中の祖母のお見舞いに「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を使った和菓子「陸乃宝珠」を贈り、そのことでその「陸乃宝珠」を作っている岡山の老舗和菓子メーカーする。何をしても空回りな彼女の配属は、ぶどう農家への協力をする商品部だった。

しあわせのマスカット

感情移入の対象としてはちょっと想定する行動とは異なるところもあり、むしろ、彼女の頑張りを応援するようなそんな展開

・吉田秋生監督は、TBSのドラマ演出家で、1980年頃から、テレビドラマの制作をしています。「家族ゲーム」「パパはニュースキャスター」「はいすくーる落書 」「予備校ブギ」「ヤンキー君とメガネちゃん」などなど多くの作品を手掛けています。2016年「インターン!」で映画監督デビューをしています。

は、2016年第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞しており、芸能界に入をしています。2018年『のみとり侍』で映画デビューをしており、2020年『思い、思われ、ふり、ふられ』で主演を努めています。今後の活躍が期待できる女優です。

・本作は、岡山に本社を持つ「宗家 源吉兆庵」が協力しています。

・物語は、祖母のお見舞いに送った「陸乃宝珠」を作っているメーカーに就職をし、そこで、ぶどう農家と和菓子づくりに奮闘していくストーリーです。

・作品に出てくるマスカット オブ アレキサンドリアをまるごと一粒使用した夏の代表菓子「陸乃宝珠」は、5月上旬から販売される期間限定の商品です。ちょっと食べてみたい気持ちになります。

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・主人公の相馬春奈の視点で物語は描かれていきますが、感情移入の対象としてはちょっと想定する行動とは異なるところもあり、むしろ、彼女の頑張りを応援するようなそんな展開です。

・「宗家 源吉兆庵」に就職し、各部署を転々としながらもなかなかうまく行かないところは、なんとなく、絵本「ぐるんぱのようちえん」を思わせるところがあります。

・「アレキは手間がかかって売れねえんだ」

・アレキとは、マスカット・オブ・アレキサンドリアというマスカットの品種ですが、シャインマスカットのほうが人気があるのはわかります。

・「農家には農家のこだわりがあるんだ」

・「そういうのわかんねえ人間に、美味しいお菓子作れねぇんじゃないか?」

・「宗家 源吉兆庵」の経営理念のような要素も感じるわけですが、映画としての要素と、企業広告的な要素が組み合わさっているのはよくわかります。

・終盤は、非常に展開がベタになってきますが、これでいいんです。これでいいんです。

・「死んだもんは二度と生き返らんじゃ。」

・竹中直人が普通に、ド直球な焼くを演じており、とてもわかりやすいです。

・「人を幸せにする菓子つくるんじゃなかったんか?」

・なお、エンディングには多少一捻りもありますが、これも想定内な演出ではあります。

・企業宣伝的な雰囲気もある作品ではありますが、「陸乃宝珠」をどのように生産しているかなど、意外な一面もわかるので、よいのではないでしょうか?

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