【日本映画】「レイディオ〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 加藤は、深夜ラジオを聴くのが趣味の大学生。学部のゼミで同じラジオを聴いている女性松岡と出会い、彼女は自分とは異なる道を歩んでいることを知る。

レイディオ

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荒削りで素人ぽさが逆にリアルを感じるわけで、45分という短時間の作品ですが、心に残るメッセージの込められた良作

・塩野峻平監督は、学生時代より映画製作を始め、自主制作映画の監督と脚本を務めています。2020年「レイディオ」で門真国際映画祭2020 優秀作品賞・審査員特別賞を始め、注目され、今後に期待できる監督です。

・物語は、芸人の深夜ラジオを聴くことが趣味の主人公が、とあることで同じ学生の女性と知り合い、彼女は、その生き方が、自分とは異なる道を歩んでいることを知るストーリーです。

・序盤は、ラジオを聴きながら学生生活を送っている主人公が描かれます。

・陰キャ気質があり、日常的にラジオを聴いているような演出がされています。

・行動をしながらも、音声がラジオのトークと言うところでヒトクセある演出となっています。

・ラジオのパーソナリティと主人公の関係性が生まれない関係が描かれているところもあり、主人公のちょっと内向的感を感じます。

・そこから、同じゼミでラジオ好きで話題が生まれ、そこから松岡との関係が生まれてきますが、主人公が内気なので、どうも噛み合わない感が出てきます。

・中盤で松岡がゼミを休んでしまったことで、ちょっとだけ物語の方向性が見えてきます。

・とはいえ、悲観的な感じはなく、ラジオを通じたコミュニケーションがあり、2人がそれぞれの生活の中でラジオを聴いていることが、この2人がラジオをどのような位置においていることが重要になります。

・THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」が作品のキーとなる曲として使われており、ストーリーの展開とはちょっと異なる激しさがありますが、名曲なだけあり、心にぐっときます。

・ちなみに「リンダリンダ」は、THE BLUE HEARTSのメジャーデビュー曲であり、甲本ヒロトが「これはやべえだろ」というような曲を目指して作った曲です。

・学生が制作した作品ではありますが、下手にこなれている感があるわけではなく、荒削りで素人ぽさが逆にリアルを感じるわけで、45分という短時間の作品ですが、心に残るメッセージの込められた良作です。

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